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Something Special ~おいしいのその先に~

ビクトル・ガルシア「スペインの幸せ」
スペインの年越し

スペインの年越し
ビクトル・ガルシア

ビクトル・ガルシア

老舗スペイン料理店を営むスペイン人の父を持ち、2012年に「アロセリア・サル イ アモール」を 代官山にオープン。 その後銀座、中目黒、丸の内にも店舗を広げ、その内2店舗でミシュラン・ビブグルマンを獲得する。

  • @victoreiokamoto:Instagram
  • 株式会社 V&K

こんにちは、ビクトルです!
今日はスペインの年末年始についてお話ししようと思います^_^

日本はクリスマスが終わったら、すぐにお正月。三が日が終わったらお正月気分は終わりになりますよね。一方スペインでは12月24日から1月6日がクリスマスシーズン。年越しも含めてクリスマス期間なんです。クリスマスは恋人というより家族の時間。みんな家族と共にクリスマスディナーを楽しみます。

クリスマスはちょっと贅沢なお肉料理やワイン、あと僕のイメージでは海老の料理をテーブルの真ん中に並べて食べたりします。

次のイベントはやっぱり年越し。
ただ少し変わってるのは、年越しのタイミングで12回の鐘が鳴りそれと同時に12個のブドウを食べる習慣があります。
これは12個のブドウ=12ヶ月間、新しい一年がいい一年になるためのゲン担ぎ(由来は諸説あるそうです)なんです。

そしてなんと女性は赤い下着をつけて年を越すというのもあるんです。これもゲン担ぎ。

なので年越しはワインを片手にもう片方の手にブドウ、女性は赤い下着と共に皆集まり新年を祝います。

次のイベントは、1月6日。
レジェス・マゴスの日というものがあります。キリスト教のお祝い事で、東方の三賢者が子どもたちにプレゼントを届けてくれる日なんです。

とは言っても、クリスマスの日にサンタクロースがプレゼントを持ってくるという家族もあります。プレゼントの日がサンタクロースかレジェス・マゴスかは各家族によって違いますが、1月6日のレジェスマゴスの日を祝うというのは皆同じです。

そしてレジェス・マゴスの日に食べるものと言えば、

「ロスコン・デ・レジェス」

これは大きなドーナツ型をした菓子パンのようなもの。
真ん中に生クリームを挟み、表面にはドライフルーツなどでカラフルにデコレーションされた可愛らしいお菓子なんです。

その「ロスコン・デ・レジェス」には秘密があって、パンの中に小さな人形が入っていて、切り分けて食べた時にその人形に当たった人がその年の幸運を手に入れると言われてます。

この日は皆お気に入りのケーキ屋さんで「ロスコン・デ・レジェス」を買って家で食べるんです。

こんな感じでスペインのクリスマスシーズンは楽しいことがいっぱいあります。
みなさんも年末年始にスペインに行くことがあれば是非堪能してみてください!!

ビクトル・ガルシア

ビクトル・ガルシア

老舗スペイン料理店を営むスペイン人の父を持ち、2012年に「アロセリア・サル イ アモール」を 代官山にオープン。 その後銀座、中目黒、丸の内にも店舗を広げ、その内2店舗でミシュラン・ビブグルマンを獲得する。

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