Hola!! グランジャポンスペインツアー案内人の常田諭史です。スペインの温かい人々と、多様な食文化、そして各地で飲まれるワインの美味しさに惚れ、スペインワイン一筋。そんな私、先日出張でスペインに行ってきました(2022年5月3〜19日)。その際にも訪れた「カタルーニャ」の魅力の一部をご紹介いたします。

成田空港から飛行機で向かうと、スペインのカタルーニャの州都バルセロナ（エル・プラット空港）に到着するまでおよそ15〜18時間。降り立つと、地中海のまぶしい光、温暖な気候、開放的な雰囲気に、きっと感動します。
バルセロナと言えば、誰もがスペインをイメージする地域の一つ。なんと言ってもガウディのサグラダ・ファミリアは象徴的ですし必見の建築物でしょう。サグラダ・ファミリアを実際に目のあたりにした方は「本物は違った」と口を揃えて言います。
また街中にアートが溢れる街でありながら、豊かな自然にも囲まれており、求めるもの全てが揃っていると言っても過言ではない場所でしょう。海岸は白く長く美しく580kmも続き、そこにはビーチリゾートや小さな港町がいくつもあります。内陸に向かえば緑溢れた山に囲まれており、北部にはフランスとを隔てるピレネー山脈が連なっています。地理的な面からも、昔から隣国との行き来が盛んです。イタリアやフランスに近くそれらの国の影響が多大にあります。常に人が世界中から集まり、新しいものが生まれ、進化し続ける街とされています。
食文化の面でそれは顕著に感じられます。伝説のレストラン「エル・ブジ」は有名でしたが、現在も「エル・セジェール・デ・カンロカ」をはじめ、世界に影響を与えるレストランが揃っています。ワインも現在世界中で注目されている自然派ワインを次々と生み出し続けている地域でもあります。型にはまらず新しいものを生み出し続けている背景には、これまでの長い伝統や歴史があったからこそ、それを現代に引き継いできたものたちが進化させているのでしょう。

豊かな食文化は、山の幸と海の幸、地中海の太陽からの美味しい野菜や果物に恵まれ、特徴ある多種多様な美味しい料理に出会えます。
ピーマンやナス、ズッキーニのオーブン焼きをオリーブオイルと塩で食べるエスカリバーダは定番です。カタルーニャ地方の特産ソーセージであるブティファラは白いソーセージで、黒胡椒を使っている特徴があります。カタルーニャ以外のスペインでは基本パプリカベースで赤く、黒胡椒は入りません。冬から春に時期を迎えるカルソッツ（焼きネギ）もこの地方ならでは。「ロメスコソース」をつけて食べるのがカタルーニャ風。ロメスコソースはナッツ、パプリカ、トマト、オリーブオイルなどからできるカタルーニャ発祥のソースです。手に入りやすいネギを用意して、ソースさえあればカルソッツが楽しめます！ショートパスタを使用したパエリアであるフィデウアもこの地ならでは！是非試してみてください！

作り方リンク：

そんなカタルーニャのお食事には、なんと言っても地酒のカヴァを合わせて楽しみたいですね。カヴァとは、スペイン産の高品質なスパークリングワインを指します。主な産地はここカタルーニャ。カタルーニャ語で「洞窟」「地下蔵」を意味します。暗さと一定した低い気温、そして湿度を必要とする、スパークリングワインの貯蔵熟成場所を思わせるぴったりなネーミング。爽やかながらコクもあり、お食事に併せやすく、食材の美味しさをさらに引き立ててくれます！金子シュウイチさんのコラムで詳しくご紹介いただいてますので、是非こちらもご覧ください。

スペインには地方ごとに「国」があると言われることがあります。それは各地、文化の異なる民族が独自の歴史と文化を育んできたからです。「国」と言われるくらいに個性も違います。特にカタルーニャはその代表例で民族意識も強い地域です。日本人がカタルーニャの人にスペイン人と呼んだとしたら、彼らは「いやいやカタルーニャ人だよ」と間髪を容れずに答えてきます。カタルーニャ人の性格といえば、真面目、働き者だと周りのスペインから見られています。スペイン各地で出会った方々を比較してみると、明らかに気質に違いがあります。カタルーニャの人々は一度関係を結ぶと信頼のおける人たちが多いです。カタルーニャ人の結束力、真面目な性格を表しているのは、ユネスコの世界無形文化遺産である「人間の塔castell」を一度でも見ると、それがよく分かります。200年以上カタルーニャで続く行事です。

スペイン滞在中、毎朝口にして、スペインをカタルーニャを感じさせてくれていたドリンクがあります。もうお分かりでしょうか？スペイン人の誰もが知っているコラカオです。実はカタルーニャに本社と工場があります。約2週間、スペイン各地のホテルや友人の家に寝泊りしましたが、そのほぼ全ての場所にコラカオがありました。ホテルでは朝食ビュッフェに。友人の家には子供が好きだからとコラカオが。毎日ふらっと立ち寄る多くのバルにもコラカオが、コーヒーマシーンの横に置いてあるのが当たり前の光景でした。私は毎朝コラカオを一杯飲むことで、身体をスペイン時間に合わせてスタートさせておりました。写真はバルセロナのバルでの朝食の一枚です。コラカオにクロワッサンは鉄板の朝食メニューの一つですね。この時のトルティージャとパントマカ（パンコントマテ）はちょっと食べ過ぎでしたが苦笑

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最後になりますが、「カタルーニャ」は玉川学園にあるカサマイヤの増渕友子さんが長く暮らしていた場所でもあり、愛情いっぱいにご紹介してくださっているので、そちらのコラムも是非ご覧ください。

カタルーニャ・バルセロナの旅、お楽しみいただけましたでしょうか？このコラムを読んで「カタルーニャに行きたいな」って気持ちになっていただけましたら幸いです！
それでは次回もお楽しみに〜　
¡Hasta la proxima!

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