Hola! 常田諭史です。スペインに大好きな“人”ができ、その人たちが食している食べ物と、それに合わせる美味しいワインに出会う中で、食文化の魅力にのめり込んでいきました。スペイン中を旅してみると、各地でその地の郷土料理と最高の組み合わせのワインがあり、驚きの連続でした。そこには必ず、“人”との出会いがあり、その“誰か”を中心にテロワールもひっくるめてハマっていきました。中でも私の心を掴んだのは、ワイン銘醸地リオハです。

このリオハで伝説的な醸造家であり、アーティストであるエセキエル・ガルシアについて、そして彼の生き抜いた時代とワイン文化を感じられるワインをご紹介させていただきます。

エセキエル・ガルシア、通称「El Brujo（魔法使い）」はリオハの時代を築き上げた歴史的な醸造家です。

1959年からC.V.N.E（クネ社）にて、インペリアル、ヴィニャ・レアル、モノポールといった、今ではクラシックと称されるリオハを代表するワインを造りました。

クネを退社後、1974年から1995年の定年までボデガス・オラーラで働きました。その後、彼は独立して小規模なワイナリーを設立し、中間業者やしがらみに囚われず、自由な発想で若いワインをブレンドし熟成させたワインを生み出し続けました。その頃から、彼は絵を描いたり、話をしたり、思い出を語ることを楽しんでいました。

エセキエルはワイン醸造に捧げた人生を描いた絵本『La Rioja En Mi Memoria』を残しました。これは、彼の記憶に残るリオハの情景をまとめたものであり、彼の記憶と情熱が色濃く反映されています。

エン・ミ・メモリアのワインは、多才なスペインワイン造りの巨匠エセキエル・ガルシアへのオマージュです。彼が仲間や家族と気軽に飲むのに好きだった味で、Spanish Wine Exclusivesがボトリングしたリオハのフレッシュタイプのワインです。

赤ワインのラベルは、彼の著作『La Rioja en Mi Memoria』から選んだ一枚を選んだもので、毎年リオハで6月29日に行われるサンペドロ祭「Batalla del Vino（ワインの戦い）」です。

Batalla del Vino（バタージャ・デル・ビーノ）についてリオハの歴史家が語る動画

2024年5月末に、エセキエルが幼少期を過ごし、晩年を迎えたリオハアルタの村、アングシアーナを訪れました。

彼のボデガもあったCalle Las Bodegas（ボデガ通り）にある地元バルEl Piruli del Abuero、おじいちゃんのピルリの意味（ピルリは小さいポロン）にて、エセキエルの娘ラウラさんや親戚も集まり、彼の愛した地元バルでの楽しみ方を体験させていただきました。

お料理はラウラとお店のオーナーと相談し、エセキエルが好きだったバルメニューに。そしてワインは、エン・ミ・メモリアを。

この日は夜にエスカライにある高級レストランの予約をしていたため、ピルリでのお食事の量は少なめにお願いしていたのですが、予想を遥かに上回る量で振る舞ってくれて、また、気の良いスペイン人に勧められてたくさん食べてしまい、参加者全員お腹はパンパンに。笑

昔から変わらない風景、バルの雰囲気、リオハの人々の暖かさを感じ、絵本に出てくる時代に、まるでタイムトリップしたかのような感覚になりました。エセキエルの気持ちに触れることができ、エセキエルとの繋がりを実感しました。

そして、そんなスペシャルな場を共有できた仲間と「最高の乾杯」ができ、最高の思い出となりました。

さて、あざみのsopa i vidaで毎週金曜日の夜に行う「vino y vida」スペインバルイベント。

2024年4月からのテーマは「リオハのバル」として営業しております。5月末にリオハに行ってきた経験から、さらに本場に近づけた料理とワイン選びをしています。

エン・ミ・メモリアはティント（赤）もブランコ（白）もどちらもvino y vidaまた通常営業のsopa i vidaでもいつでもお飲みいただけます！ピルリにもあったポロンや、革袋ワイン用水筒ボータもありますので、実際に使ってワインをお飲みいただくこともできます！絵本をめくりながら、エセキエルの愛したリオハのワイン文化を感じながらリオハワインを口にする。こんな飲み方もぜひ！

「vino y vida」の営業についての日程や詳細は、以下のオフィシャルLINEアカウントや「sopa i vida」のインスタグラムから確認できます。
オフィシャルLINEアカウント： https://lin.ee/DYv8BWO
sopa i vidaインスタグラム：https://instagram.com/sopa_i_vida

リオハを体験しにvino y vidaにいらしてください！
¡Nos vemos pronto!

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