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Something Special ~おいしいのその先に~

常田諭史「el puente 〜 スペインの語り部」
感じる本物 アベル・メンドーサとマイテ・フェルナンデス生産者来日イベント

感じる本物 アベル・メンドーサとマイテ・フェルナンデス生産者来日イベント
常田諭史

常田諭史

TOMATE代表 SpanishWineExclusivesワインの輸入販売、スペインワイン講師。グランジャポン セールスマネージャー。

  • おすすめのリオハワインを取りそろえる常田酒店
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  • Youtube:BOTA JAPAN

Hola!! 常田諭史です。
スペインの中でも特にリオハが好きな私。そのきっかけとなったのは、2013年に初めてリオハを訪問し、一週間かけて濃密な時間を過ごしたことです。有名なボデガ(ワイナリー)をいくつも訪れ、その土地にすっかり魅了されました。

2013年はワインを学ぶために1年を費やしていました。バレンシアを拠点に生活し、時間を見つけてはスペイン各地に出かけてボデガを訪問。エストレマドゥーラ、アストゥーリアス、カンタブリア州を除くすべての州のボデガを巡りました。数えてみると100カ所以上の付き合いができていたほどです。その中でも最も印象に残り、どっぷりハマってしまったのがリオハでした。

アベル・メンドーサとマイテ・フェルナンデスに出会ったのもその時です。彼らの人柄、そしてワイン造りへの姿勢に深く感銘を受けました。アベルは毎日トラクターで各畑を周る働き者で、初めて会った時の印象は「猪みたいだな」笑 でした。自然と向き合っているからなのか、風貌からもどこか野生を感じさせる方です。マイテはその時も明るく優しく、温かく迎えてくれました。

「いつかは彼らのワインを日本に輸入したい」。その思いが8年越しに形になり、今はSpanish Wine Exclusivesで輸出に関わらせていただき、日本でもインポーターTOMATEとして輸入を行っています。

そんな彼らのワインについて、もう少し掘り下げてご紹介します。

アベル・メンドーサとマイテ・フェルナンデス

アベル・メンドーサは1988年に創業。葡萄栽培を手がけるアベルと、醸造を担当する妻のマイテ・フェルナンデスが二人三脚でワイナリーを運営しています。

彼らの葡萄畑はリオハ・アルタとアラヴェサ(バスク州内)の3つの村(サン・ヴィセンテ・デ・ラ・ソンシエラ村、アバロス村、ラバスティーダ村)に位置し、標高450mから650mに広がる38箇所の畑(小さな62区画に分かれている)で有機農法を実践しています。

多様な土壌と環境に合わせて、それぞれの葡萄樹に耳を傾け、毎年最良の葡萄を育て上げることに注力しています。

ラベルは必要以上の情報を省き、シンプルさを追求。醸造においても余計な手を加えることなく、一貫した製法で各ヴィンテージの個性を最大限に引き出しています。そのため、アベル・メンドーサのワインは現地でも非常に高い評価を受け、限定生産であることから入手困難な希少な存在です。

リオハで最も尊敬されるヴィニュロンの仕事を、ワインが余すところなく表現しています。

高評価の理由

アベル・メンドーサのワインが高く評価されている理由の一つに、スペイン国内の名だたる星付きレストランでオンリストされていることがあります。

バルセロナの Disfrutar や世界的に有名な Celler Can Roca をはじめ、リオハ地方の Venta Moncalvillo や Echaurren、バスク地方の Azurmendi や Elkano など、厳選されたワインリストを誇る名店で提供されており、その品質と希少性が高く評価されています。

さらに、リリース後すぐに完売する希少性も特筆すべき点です。毎年リリースと同時に世界各国のディストリビューターに割り当てられるため、ワイナリーにはほとんど在庫が残りません。ワイナリーを訪れても販売できるワインがないことが多いほどです。

また、世界のワイン評論家からも高評価を受けています。特にリオハのワイナリーを評価するTim Atkin MWの「Rioja Special Report」では、2015年の初回レポートで「Winemaker of the Year」に選出。以来、毎年最高レベルの評価を受けており、特に白ワインの評価が秀逸です。

日本人唯一のマスター・オブ・ワインである大橋健一MWもアベル・メンドーサのワインを高く評価しています。特に白ワインは「怪物クラス」と称しています。

最近の訪問

2024年5月にも彼らのワイナリーを訪れました。暖かく迎え入れてくれ、畑をトラックで周り、ボデガの試飲ルームで一つのテーブルを囲んで試飲しました。

美味しいワインを口にすると、皆顔が緩み、打ち解け合えます。アベルがワインを注いでくれる時に、肩に手を乗せてくれたのがとても印象的でした。「このワインをきみに飲んでもらいたい」という思いが伝わってくる瞬間でした。

その地を見せてもらい、作っている本人から直接ワインを注いでもらう。満足そうな彼らの顔を見ながら、いろんな質問にも答えてくれて、感想を伝えたりして…。これこそが「ワインを飲む」ということなんだと改めて実感しました。

3月28日(金)の「vino y vida」18:00〜営業に!

「あざみ野 sopa i vida」では、毎週金曜日の夜に「vino y vida」というスペインバルイベントを開催しています。

「vino y vida」詳細はこちらから:
•オフィシャルLINEアカウント:https://lin.ee/DYv8BWO
•sopa i vidaインスタグラム:https://instagram.com/sopa_i_vida

そして今月末、アベル・メンドーサとマイテ・フェルナンデスが日本に初来日!グランジャポンの sopa i vida で開催される「vino y vida」に参加します!

この日の営業は生産者来日イベントとして、予約の方を優先して行います。

世界的にビッグな生産者があざみ野の小さなお店に来てくれる、またとない機会です!

新入荷したての彼らのワインを、グラスでいろんな種類楽しめるように準備しています。スペインバルで彼らと彼らのワインで「最高の乾杯」をご一緒しませんか?

今回このコラムを書くにあたり、初めて彼らに出会った時のことや、当時の思いを思い出しました。そして今こうして一緒に仕事をしていることが、夢のように思えます。

まだ日本では知られていませんが、彼らと彼らのワインの価値やその感動を、ぜひ多くの方に知ってもらい、彼らに喜んでもらいたいと心から願っています。

¡Vamos!

常田諭史

常田諭史

TOMATE代表 SpanishWineExclusivesワインの輸入販売、スペインワイン講師。グランジャポン セールスマネージャー。

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