野堀貴則「いつの季節もロゼワイン日和」
タルタデサンティアゴ
「estación エスタシオン」オーナーシェフ。神楽坂の人気スパニッシュ「エルプルポ」を経て2015年にモダンスパニッシュとロゼワインをコンセプトに「エスタシオン」をOpen。数年前から年に一回、スペイン地方の郷土料理を学ぶ旅を続けている。特にガリシアが好き。ソムリエの資格も所持し、ワインにも精通。
こんにちは神楽坂エスタシオンの野堀です。
今回はガリシアの郷土菓子「タルタデサンティアゴ」のお話しをしたいと思います。
スペインのデザートと言うとすっかりバスク風チーズケーキが有名になってますが、スペインの北西部、ガリシア州の伝統的な郷土菓子がタルタデサンティアゴです。
実は僕がスペインの郷土菓子で1番好きなのが、このタルタデサンティアゴなんです!
カミーノデサンティアゴの聖地巡礼の最終目的地である、サンティアゴ・デ・コンポステーラの修道院で作られました。
「聖ヤコブのケーキ」という意味で、中世に発明された。中身には、砕いたアーモンド、卵、砂糖等で作ったフィリングを詰めて焼いたもの。
表面には、聖ヤコブの十字 (cruz de Santiago) を型抜いて粉糖をまぶして仕上げます。
サンティアゴコンポステーラの街中を散策していると、パン屋さんやお菓子屋さん、カフェなどで必ず見かけます。
小麦粉が入らないのでアーモンドの香ばしさとしっとりとした質感の焼き菓子です。
今回はタルタデサンティアゴのレシピを。
【材料】タルト型21センチ
全卵 3個
アーモンド粉 125g
グラニュー糖 100g
レモン皮すりおろし 1/2個分
シナモンパウダー 小1
好みでオルホかブランデー
【作り方】
1. 全卵とグラニュー糖をしっかり撹拌する。
2. 1にアーモンド粉とレモン、シナモンパウダーをさっくりゴムベラで合わせる。
ブランデーを入れる。
3. 230度のオーブンで20〜30分焼く。
4. 仕上げにヤコブの十字架を粉糖で振る。
是非ご家庭で作ってみてください!
「estación エスタシオン」オーナーシェフ。神楽坂の人気スパニッシュ「エルプルポ」を経て2015年にモダンスパニッシュとロゼワインをコンセプトに「エスタシオン」をOpen。数年前から年に一回、スペイン地方の郷土料理を学ぶ旅を続けている。特にガリシアが好き。ソムリエの資格も所持し、ワインにも精通。