Ganjapon - グランジャポン

Something Special ~おいしいのその先に~

納堂友幸「情熱のアンダルシアワインde乾杯!」
アンダルシアの夏 ─ グラスの中の太陽、皿の上の海

アンダルシアの夏 ─ グラスの中の太陽、皿の上の海
納堂友幸

納堂友幸

スペインバルの店長として約15年勤め、2021年よりアンダルシア州政府公認の「初代アンダルシアワイン・アンバサダー」に就任。ソムリエ、公式ベネンシアドール、日本ワイン検定1級を持つ。スペイン業界の赤い彗星。

¡Hola!西荻窪アピエ納堂です!毎日毎日、暑い日が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか?夏バテしてないですか?

さて、夏と言えばアンダルシアということで、アンダルシアの夏について書いて行きたいと思います!

アンダルシアの夏は、日中の気温は40℃近くまで上がることも珍しくありませんが、その暑ささえも、アンダルシアの夏を形づくる大切な要素なんです。

現地の人々は無理に抗わず、昼下がりにはシエスタを取り、そして日が傾く頃から、街は活気づきます。

カディスの港町では、テラス席に座った瞬間に目に飛び込んでくるのは、小さなグラスに注がれた冷えたマンサニージャ。海の近くで造られるこの辛口シェリーは、塩気を帯びたような軽やかな香りが特徴で、ひと口飲めば潮風を飲み込んだような気分になります。隣には、地元で取れたオリーブが小皿に山のように盛られ、手を伸ばすたびに爽やかな香りがふわっと立ちのぼります。あと飲み物で、今の時期忘れていけないのは、レブヒート。マンサニージャをベースに炭酸飲料で割るこのカクテルは、太陽の暑さを忘れるくらい爽快な味わいです!

料理は、シンプルで力強い。マラガでは、黄金色の海の波打ち際にあるチリンギート(海の家)でエスペト・デ・サルディーナ(炭火焼きイワシ)が、炭火の上で脂が音を立てて焼かれ、アツアツの焼きたてをキンキンに冷えたマンサニージャやフィノを片手に頬張るのが最高です!グラナダでは、冷たいガスパチョやサルモレホが暑さをやわらげ、トマトの甘みとガーリックの香りが食欲を増してくれます。

そして、夜が深まる頃──。ヘレスのバルでは、グラスの中で琥珀色のアモンティリャードがゆっくりと香りを放ち、隣の皿の上のイベリコ豚の生ハム「ハモン・イベリコ」の芳醇な味わいが最高の夜を演出してくれます。ギターの音色やフラメンコの歌声ととともに、ワインの余韻は夜の時間の感覚を忘れさせます。

アンダルシアの夏は、「グラスの中の太陽と皿の上の海」が織りなす魔法のとき。暑さも大切なエッセンス!シンプルですが心に残る夏の味わいを是非一度体験して頂ければと思います!

それでは、アンダルシアワインで乾杯!Salud!

 

西荻窪アピエ

納堂友幸

納堂友幸

スペインバルの店長として約15年勤め、2021年よりアンダルシア州政府公認の「初代アンダルシアワイン・アンバサダー」に就任。ソムリエ、公式ベネンシアドール、日本ワイン検定1級を持つ。スペイン業界の赤い彗星。

© 2006 Granjapon.