永田枝理子「北スペイン探検隊!」
スペインのコロッケ、クロケタ

こんにちは!北スペイン料理研究家、スペイン語通訳・翻訳家のErikoです。
今日は大好きなスペイン料理、クロケタ(Croqueta)についてお話しします。
クロケタってなに?
クロケタは、スペインのコロッケのこと。形状は日本とは異なり細長い筒状で、
中はベシャメルソースベースのクリームタイプ。
目の細か〜いパン粉を使います。
(そもそもスペインには日本のような生タイプのパン粉はなくて、日本タイプのものはPankoと呼びます)
スペインではタパスとしてお酒のおつまみにも、家庭の母の味としてもとても大切な一品。
よくある具は生ハム(ハモン)、塩鱈(バカラオ)、きのこ(セタス)、鶏肉(ポジョ)など。
薄いザクっとした皮の下に、とろ〜り、旨みの詰まったクリームが詰まっています。
よくあるクロケタの種類
・肉系:ハモン、鶏肉、豚肉、イノシシ肉、牛テールの煮込み、チョリソ、ベーコン、モルシージャ、ソーセージ、セシーナなど
・魚介系:塩鱈、メルルーサ、アンコウ、イカ、エビ、カニなど
・チーズ系:イディアサバル、バルデオン、アルスアウジョア、サンシモンなど
・きのこ系:ポルチーニ、マッシュルーム、クロラッパタケなど
・野菜系:じゃがいもなど
・再利用系:コシードや卵料理などの残り物など
クロケタの歴史
フランス発祥のコロッケがスペインに入ったのは、ナポレオンの侵略に対して起こったスペイン独立戦争(1808-1814)あたり、フランスの文化がピレネーを超えて怒涛のように押し寄せた時代です。
以降スペインで独自に発展を遂げ、現在は人気のタパスとして定着しています。
お勧めクロケタ
東京で絶品のクロケタが食べられるのが、田原町のアメッツさん。
Amets
東京都台東区西浅草1丁目1−12 1F
先日お知り合いになった日本在住のバスク人の方が、「東京でやばいクロケタを出すお店がある」と言うのでどこかお尋ねしてみたら、アメッツさんでした!本場の方も唸る味わいだとか。
もし機会があれば、アメッツさんのキノコのクロケタを食べてみてください。絶品です。
ちなみにバスク人の方が好きなのは、アメッツさんの塩鱈のクロケタでした。