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Something Special ~おいしいのその先に~

永田枝理子「北スペイン探検隊!」
スペインのコロッケ、クロケタ

スペインのコロッケ、クロケタ
永田枝理子

永田枝理子

2003年に北スペインの古都ブルゴスを訪れて以来北部の文化、食に魅了され、現地で食べたものや見てきたものをシェアするべくブログ「GreenSpainPlus」を始める。12年間スペインワイン販売に携わり、現在は北スペイン料理研究家としておうちで簡単に楽しめるお料理を発信中。スペイン語講師としても200名以上に教えた経験を持つ。

  • Green Spain Plus
  • @erikogreenspain:Instagram

こんにちは!北スペイン料理研究家、スペイン語通訳・翻訳家のErikoです。
今日は大好きなスペイン料理、クロケタ(Croqueta)についてお話しします。

クロケタってなに?

クロケタは、スペインのコロッケのこと。形状は日本とは異なり細長い筒状で、
中はベシャメルソースベースのクリームタイプ。
目の細か〜いパン粉を使います。
(そもそもスペインには日本のような生タイプのパン粉はなくて、日本タイプのものはPankoと呼びます)

スペインではタパスとしてお酒のおつまみにも、家庭の母の味としてもとても大切な一品。

よくある具は生ハム(ハモン)、塩鱈(バカラオ)、きのこ(セタス)、鶏肉(ポジョ)など。
薄いザクっとした皮の下に、とろ〜り、旨みの詰まったクリームが詰まっています。

よくあるクロケタの種類

・肉系:ハモン、鶏肉、豚肉、イノシシ肉、牛テールの煮込み、チョリソ、ベーコン、モルシージャ、ソーセージ、セシーナなど
・魚介系:塩鱈、メルルーサ、アンコウ、イカ、エビ、カニなど
・チーズ系:イディアサバル、バルデオン、アルスアウジョア、サンシモンなど
・きのこ系:ポルチーニ、マッシュルーム、クロラッパタケなど
・野菜系:じゃがいもなど
・再利用系:コシードや卵料理などの残り物など

クロケタの歴史

フランス発祥のコロッケがスペインに入ったのは、ナポレオンの侵略に対して起こったスペイン独立戦争(1808-1814)あたり、フランスの文化がピレネーを超えて怒涛のように押し寄せた時代です。
以降スペインで独自に発展を遂げ、現在は人気のタパスとして定着しています。

お勧めクロケタ

東京で絶品のクロケタが食べられるのが、田原町のアメッツさん。

Amets
東京都台東区西浅草1丁目1−12 1F

先日お知り合いになった日本在住のバスク人の方が、「東京でやばいクロケタを出すお店がある」と言うのでどこかお尋ねしてみたら、アメッツさんでした!本場の方も唸る味わいだとか。

もし機会があれば、アメッツさんのキノコのクロケタを食べてみてください。絶品です。
ちなみにバスク人の方が好きなのは、アメッツさんの塩鱈のクロケタでした。

永田枝理子

永田枝理子

2003年に北スペインの古都ブルゴスを訪れて以来北部の文化、食に魅了され、現地で食べたものや見てきたものをシェアするべくブログ「GreenSpainPlus」を始める。12年間スペインワイン販売に携わり、現在は北スペイン料理研究家としておうちで簡単に楽しめるお料理を発信中。スペイン語講師としても200名以上に教えた経験を持つ。

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