金子シュウイチ「no spanish wine no life」
寒い夜に心温まる一杯
都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。
こんにちは。マリスケリアソルの金子です。
年の瀬も迫り、皆様も忙しい日々をお過ごしの事と思います。
さて明日12月24日は待ちに待ったクリスマスイブですね。子供達はワクワクしながら夢を抱いていることでしょう。
我々の店舗も大切な人と特別な時間を過ごしたいと願っている方々の予約で連日大忙しです。有り難い限りです。
そんなスペイン本国といえば、カトリックが大半を占める聖教なクリスチャン国家です。
クリスマスと言えば一年を締めくくる一大行事とあって皆大忙しです。
スペインのクリスマスは何と言っても長いです。
クリスマスイブの12月24日から始まり1月6日の公現祭までとなっています。この日は東方の三賢人(レイジェス・マーゴス)が生まれたばかりのキリストにラクダに乗ってお土産持って会いに来た日とされています。
スペインでは明日からそんな長いクリスマス週間が始まりますが、皆様もきっと色々な予定で大忙しの事と思います。
今回はそんな疲れた身体にピッタリの飲み物のご紹介です。
日本人には食事の後に食後酒を飲む文化が少ないと思いますが、スペインやヨーロッパ各国では色々な食後酒の楽しみ方があるのはご存知ですか??
お腹いっぱいの胃に最後に少しアルコール度数の高めの蒸留酒を入れて、胃を活性化させて食べ過ぎや二日酔いの促進を和らげる効果があるとされています。デザートの代わりに甘いデザートワインなんかも良いと思います。
今回僕がご紹介するのは
【カラヒージョcarajillo】
というお酒です。
カラヒージョといっても辛いわけではありませんwこれはスペイン発祥のカクテルであって、19世紀末キューバ独立戦争の際、スペイン兵士に『勇気(coraje)』を与えるために、コーヒーにラムを加えて飲ませたという説と、
バルセロナのフランサ駅で時間に追われ働いていた運搬人が、コーヒーと酒を注文する代わりに「今、自分は急いでいるので」(カタルーニャ語でque ara guillo)2つを混ぜるように頼んだという説があります。
そしてレシピも歴史と共に少しずつ進化して現代では、幸せと勇気を与えるお酒としてスペイン本土でも長く愛されるお酒となっています。
今回は僕のおすすめレシピのご紹介です。
材料
耐熱グラス
ブランデー(オルホ)—–10ml
グラニュー糖——小さじ1
コーヒー豆—–数粒
レモン(柚子とかの柑橘類でも良いです。)
シナモンスティック
エスプレッソ
作り方
① 耐熱グラスにブランデー、砂糖、コーヒー豆を入れて良く混ぜる。
② ①にライターで火を付けてアルコールを飛ばします。
③ 火が消えたらエスプレッソを上からゆっくりと注ぎます。
④ グラスの上からレモンの皮をピールして香りづけする
⑤ シナモンスティックを添えて完成です。
お店のオリジナルレシピでエスプレッソをグランジャポンさんでも販売しているコラカオに変えてもメチャクチャ美味しいです。
その場合はグラニュー糖はなくて大丈夫です。是非試して見てください。
聖なる夜にスペインのクリスマススイーツ、ロスコン・デ・レジェスやトゥロンやポルボロンなどのと共に、又はナイトキャップとして映画や音楽を聴きながらゆったりと1日の終わりにカラヒージョを楽しんでみてはいかがですか??
それでは皆様素敵なクリスマスを。
Feliz navidad
魚介専門店六本木一丁目「マリスケリアソル(marisquería sol)」のご紹介
店舗情報 | |
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住所 | 〒106-0032 東京都港区六本木2-3-6セントラルクリブ六本木2-1F |
アクセス | 東京メトロ「六本木一丁目駅」3番出口より徒歩2分。東京メトロ「溜池山王駅」13番出口より徒歩6分。東京メトロ・都営大江戸線「六本木駅」6番出口より徒歩7分。「六本木一丁目駅」3番出口を出て、歩道橋で麻布通り・六本木通りを渡る。歩道橋を降りて、すぐ右手に現れる店舗へ。 |
URL | http://www.marisqueria-sol-roppongi.com/ |
都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。