金子シュウイチ「no spanish wine no life」
Nochevieja ノチェビエハ
都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。
こんにちは。マリスケリアソルの金子です。
2024年も残りわずかですね。当店の営業も明日の28日で最終営業を無事に迎えることが出来そうです。
皆様どんな一年を過ごされたのでしょうか?楽しいことも、辛いことも、悲しいことも色々あったことでしょう。
さて今回はスペインでの年越しの過ごし方についてお話させて頂こうと思います。
スペインでは12月31日をNocheviejaと言い伝統を重んじながら賑やかなパーティーが行われます。
まず一番有名なのが、
12粒のブドウ【Las Uvas de la Suerte】です。
これはスペインでも最も有名な風習の一つで、大みそかの12時のカウントダウンとともに12回の鐘の音に合わせて一粒ずつブドウを食べます。
12粒は一年の12か月を象徴し、一粒願いを込めて食べると新年が幸福に満ちると言われていますが、実際のところは食べるのに夢中になって一粒ずつ願いを込めるのはとても難しいですw。
おススメはデラウェアやピオーネ、ストゥーベンの種なしブドウがあればおすすめです。小粒で食べやすいので。
この風習が始まったのは19世紀末から20世紀初頭に始まったとされていますが、諸説あるそうです。
一つは1909年頃スペインのアリカンテ地方でブドウが豊作となり、生産者が余ったブドウを販売するために『年越しにブドウを食べると幸運が訪れる。』というアイデアを広めたという説。
2つ目は1880年スペインの庶民が上流階級の年越しパーティーを皮肉る為に大晦日に街頭でブドウを食べるようになった説。
3つ目は19世紀後半、貴族や裕福な過程で大晦日にスパークリングワインとブドウを楽しむ習慣があり、徐々に一般人も取り入れ、全土に広がったといわれる説。
こうやって少しずつ広まって来た風習が20世紀になると、年越しのカウンタダウンをマドリードのプエルタ・デル・ソル広場から全国中継されるようになり、このブドウを食べる文化が全国に広まったとされています。まさに日本の『ゆく年くる年』ですね。日本の除夜の鐘にならって108粒のブドウを食べる習慣でなかったのは救いですね。
その他にもスペインでは面白い風習があり、赤い下着を年越しに身につけるそうです。これはスペインでは赤色が愛情や情熱、繁栄、幸福を象徴しています。中世では冬の時期には『生命力』や『魔除け』の色とされ、悪いエネルギーを追い払う為に使われていたそうです。でもこれにはいくつかの縁起を担ぐためのルールがあり、『贈られた新しいもの』を着用する方が効果があるとされていますので、是非特別な方と贈りあえたら良いですね。
そして最後にもう一つ。
それは金のアクセサリーを入れたカバCavaを飲む習慣です。
これは財運や成功を願う為の縁起担ぎの一つとされています。権力や富の象徴である金と、祝福と幸福の象徴のスパークリングの泡が幸福を呼ぶとされています。
これで年越しの準備は整ったと思います。新しい赤い下着を来て、カウントダウンと共に12粒のブドウを食べ、そのあと金の入った美味しいカバと共に2025年も皆様是非素敵な一年の始まりを迎えて見てはいかがですか??
今年最後のブログにお付き合い頂きありがとうございました。
それでは良いお年をお迎えください。
!Les deseo un próspero Año Nuevo!
魚介専門店六本木一丁目「マリスケリアソル(marisquería sol)」のご紹介
店舗情報 | |
---|---|
住所 | 〒106-0032 東京都港区六本木2-3-6セントラルクリブ六本木2-1F |
アクセス | 東京メトロ「六本木一丁目駅」3番出口より徒歩2分。東京メトロ「溜池山王駅」13番出口より徒歩6分。東京メトロ・都営大江戸線「六本木駅」6番出口より徒歩7分。「六本木一丁目駅」3番出口を出て、歩道橋で麻布通り・六本木通りを渡る。歩道橋を降りて、すぐ右手に現れる店舗へ。 |
URL | http://www.marisqueria-sol-roppongi.com/ |
都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。
カテゴリ:金子シュウイチ
タグ: