こんにちは。マリスケリアソルの金子です。

桜も満開、やっと春うららかな季節となりましたね。4月になれば、入学式や新社会人など新たな人生の幕開けです。僕の倅も今年から中学一年生になり、また新たな学園生活が始まります。おめでたい行事も多く、お酒を飲む機会も増えるこの時期ですよ。

今回はそんな春の門出にもピッタリのワインのご紹介です。

スペインのスパークリングワインと言えば、
CAVA（カバ）を連想する方が多いと思いますが、僕のおすすめはPET NAT（ペットナット）と呼ばれる微発泡性のナチュラルワインです。

アルコール度数も低めで軽やかながら、葡萄本来の味わいをしっかりと残しつつ、若々しい仕上がりになっているものが多く春にもってこいのワインです。

スペインではスパークリングワインの事を総称して、ESPMOSO（エスプモーソ）と呼ばれます。規定としては20℃の状態で3.0以上のガス気圧を有するものさします。

フランスではVin Mousseux（ヴァン・ムスー）
イタリアではSpumante（スプマンテ）
ドイツではSchaumwein（シャウムヴァイン）

それ以外の20℃で1〜2.5のガス気圧のワイン事をスペインでは、VINO de AGUJA（ビノ・デ・アグーハ）と呼びます。

フランスではPetillant（ペティアン）
イタリアではFrizzante（フリッツァンテ）
ドイツではPerlwein（パールヴァイン）

などと呼ばれています。

CAVAと言うのは、簡略するとスペイン国内で規定されているD.O（原産地呼称制度）に基づいて、認定された葡萄品種を用いてシャンパーニュと同じ瓶内二次製法で作られます。これは一次発酵の後瓶詰し、そこに酵母と糖を加えて瓶内で二次発酵を起こすことで炭酸ガスが出来上がる製法のことです。瓶内で最低9ヶ月以上の熟成をしてやっとCAVAと名乗ることが出来るのです。

ではPET NATとはどんなワインなのかと言いますと、フランス語のPetillant Naturel （ペティアン ナチュレル）の頭の部分のPet とNatを切り取って作られた呼び名です。意味は自然派の微発泡ワインの事をさします。

テロワールにあった自然な栽培で育てた葡萄を収穫後、付着した天然の野生酵母と共にアルコール発酵させ、ブクブクとアルコール発酵している状態のまま瓶詰めし、発泡性を残したワインのことです。

野生酵母、濾過、清澄をほぼ行わずにオリ引きもしません。SO2もほぼ入れないか、入れても極僅かのみです。

CAVAやシャンパーニュのように糖と酵母を加えるいわゆる【瓶内二次醗酵】を行わないのが大きな違いです。

生産者によって作り方が少しずつ違ったりしますし、しっかりとしたルールはないんですけどこの製法は実は遥か昔から用いられる作り方で、Método ancestral（アンセストラル製法）と呼ばれます。バスク地方のナトゥラルシードラも近い製法ですね。

こうして作られたPET NATは穏やかで優しい発泡感が特徴で、生き生きとフレッシュな果実味が特徴で、酵母が溶け込み旨味が凝縮された味わいとテロワール全てのエキスを感じることが出来ると思います。

さらにこのワインの楽しみ方は発泡がなくなった後も美味しく楽しめると言うことです。

春の木漏れ日を感じながら、新たな門出のスタートにピッタリなワインです。

アルコール度数が10℃前後と高すぎないし、次の日を気にせず楽しく飲めるの丁度良いですね。勿論飲み過ぎには注意ですがw

澱引きをしないで、密閉性を高めるために王冠で売られてるものが殆どなので、お店で見かけた際には是非手に取ってみてはいかがでしょう！

当店でも色々なPET NATをご用意しております。皆様にお会い出来るのを楽しみにしています。

魚介専門店六本木一丁目「マリスケリアソル（marisquería sol）」のご紹介

店舗情報
住所	〒106-0032 東京都港区六本木2-3-6セントラルクリブ六本木2-1F
アクセス	東京メトロ「六本木一丁目駅」3番出口より徒歩2分。東京メトロ「溜池山王駅」13番出口より徒歩6分。東京メトロ・都営大江戸線「六本木駅」6番出口より徒歩7分。「六本木一丁目駅」3番出口を出て、歩道橋で麻布通り・六本木通りを渡る。歩道橋を降りて、すぐ右手に現れる店舗へ。
URL	http://www.marisqueria-sol-roppongi.com/

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