Ganjapon - グランジャポン

Something Special ~おいしいのその先に~

金子シュウイチ「no spanish wine no life」
GRIOLL DECLALA×marisqueria SoL

GRIOLL DECLALA×marisqueria SoL
金子シュウイチ

金子シュウイチ

都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。

  • marisqueria SoL | 六本木のスパニッシュバル

こんにちは。マリスケリアソルの金子です。
丁度昨年末になりますが、久しぶりにメイカーズディナーを開催いたしました。
モンサンとプリオラートにまたがるエル・モラール村からGRIFOLL DECLARA(グリフォイ デクララ)のオーナーのロジェール氏と奥様の郁美夫人が来日され、開催に至りました。

郁美さんにお会いしたのは2014年の丁度10年前でした。来日される度にお会いする機会はありましたが、イベントを一緒に出来たのは初めてでした。やっと叶いました。郁美さんはスペインの魅力を発信する【スペインワインと食協会】を立ち上げ活動も行っている素敵な方です。

今回は6種のワインのペアリングコースでご用意いたしました。
普段はコース内容やお料理に合わせてワインを選択することが多いのですが、今回はワインに合わせてお料理のストーリーを決める、いつもとは逆の作業もイベントならでは醍醐味でとても楽しめました。

1880年からブドウ栽培と醸造を始め、現在5代目オーナー醸造家のロジェール氏。この地のワイン復興に多大な貢献をした『プリオラートの四人組』の一人アルバロ・パラシオスの下で研修を積み、2001年20歳で自身のワイン作りを始めたそうです。凄い原動力だなと思います。更には2017年にはDOモンサンを脱退し、【Moutain Wines El Molarマウンテン・ワインズ】というエル・モラール村の特殊なテロワールからより高品質なワインの認証を自ら設立してしまったんです。

最近はDOを認証せずに独自の世界観でワインを造る醸造家やCava de Paraje Calificado(カバ・デ・パラへ・カリフィカード)やCorpinnat(コルピナット)のように、より高品質なワインを造る為に出来た認証なども増えてきていますが、マウンテン・ワインズは高品質ワイン造り以外にも、高齢化と過疎化が進むエル・モラール村をワイン造りで元気に、伝統的な農業、文化を守る為にロジェール氏が設立した認証とのことでした。もう『エル・モラールの英雄』だなと思って聴いてました。

その他にもお話で印象的だったのは、ブドウ栽培は『先祖から受け継いだ畑を壊さない』という想いから、有機農法の実施、科学的なものは一切使用しない、自然環境保護の為、害虫対策は『セクシャル・コンフュージョン』と言われる蛾の雌のフェロモンと同じ香りを塗り付け、雄の生殖活動を混乱させ産卵を殺さずに防ぐ手法など様々な取り組みをしているとのことでした。勿論醸造過程においても科学的なものは使用せず、卵白などのアレルギー物質を使わなかったり、マイクロ・ヴィニフィケーション手法(小さな樽で少量ずつ醸造する手法)など手間はかかるけど、よりテロワールを最大限に表現出来る手法を実施しているとのことでした。

近年はこういった自然的な要素を多く取り入れた手法でワイン造りをする生産者が増えましたが、手間もかかるし、安定性も悪く、良いものを造るには、より技術と経験と知識が必要になると思ってます。料理でもそうですけど、シンプルに見えても、究極に近づくには、確かな技術と経験と知識と理論は必ず必要なんだなと、そこに醸造家のフィロソフィーと想いが宿ることによって始めて良いワインが完成するんだなと思ってます。

GRIFOLL DECLARA(グリフォイ デクララ)のロジェール氏の手掛けるワインにはそんな魅力が沢山詰まっていました。

では今回ご用意したワインとお料理をざっとご紹介します。

【VERBOUTH ROJO】×【下仁田ネギのカルソターダ・ロメスコソース】

乾杯は27種類のハーブを配合し、ガルナッチャをベースに造られた【VERBOUTH ROJO】にソーダとレモンスライスを入れたカクテルで!
カルソターダはカタルーニャの冬の名物料理ですね。郁美さんによる食べ方実演で開始から盛り上げて頂きました。

【EL GOS BLANC 2022】×愛媛県産天然真鯛の冷製スモーク・青りんご・ディル・パセリ

ガルナッチャ・ブランカ100%EL GOS BLANCにはフレッシュでミネラルな要素とシュール・リー製法による旨味にポイントに合わせて。天然の真鯛は熟成後冷燻で香りと旨味を引き上げ、フレッシュの青りんごを添えて、ディルとパセリのソースを合わせて調和しました。

【GRAN PREDICAT BLANC 2017】×【サルスエラ】宮城産ヒラメ・青森八戸スルメイカ・北海アサリ・海老

【サルスエラ】もカタルーニャを代表するお料理の一つです。このお料理に欠かせないピカーダのナッツの香ばしさ、コク。ふんだんに魚介を使った出汁の効いたスープには、僕も大好きなこちらのワインを。プリオラートの畑。土壌はリコレリャと呼ばれる粘板岩がこの土地特有のミネラル感と酸度を造り、発酵から熟成(15か月)を仏産樽で行うことにより、心地良いイースト、ブリオッシュのような香ばしいアロマもキレイに表現しています。

【PREDEICAT2017】×【カタルーニャ産仔豚のロースト サルサ・チミチュリ】

骨付き、皮付きでじっくりと丸ごとローストしたカタルーニャ産の仔豚にオレガノやパセリに酸味をプラスしたチミチュリソースが、豚の甘みに、アクセントがついてワインのアクセントにつながりました。

【TOSSALS SELECCIO ESPECIAL2017】×【カネロニ】仔羊、牛蒡

少し早いカタルーニャのクリスマスメニューを仔羊でアレンジしました。牛蒡の要素がピッタリはまったマリアージュでした。

【TOSSALS EXPRESSIONS2018】×【鴨とオレンジのパエジャ】

鴨の旨味がしっかりと出た出汁と、熱の入ったオレンジの要素がワインの酸味に綺麗に寄り添い、マウンテンワインズのフラッグシップ、カリニェナ100%の繊細でエレガントな要素と複雑さをより綺麗に感じてもらえたのではと思っています。

ロジェール氏の先祖への敬意とスペイン、カタルーニャ、エル・モラール村の愛がたっぷり詰まったお話も沢山伺る事が出来ました。
素敵なお客様と盛大に盛り上がった一日でした。ご参加頂きました皆様ありがとございました。
それでは又次回お会いしましょう。

魚介専門店六本木一丁目「マリスケリアソル(marisquería sol)」のご紹介

魚介専門店六本木一丁目「マリスケリアソル(marisquería sol)」
店舗情報
住所 〒106-0032
東京都港区六本木2-3-6セントラルクリブ六本木2-1F
アクセス 東京メトロ「六本木一丁目駅」3番出口より徒歩2分。東京メトロ「溜池山王駅」13番出口より徒歩6分。東京メトロ・都営大江戸線「六本木駅」6番出口より徒歩7分。「六本木一丁目駅」3番出口を出て、歩道橋で麻布通り・六本木通りを渡る。歩道橋を降りて、すぐ右手に現れる店舗へ。
URL http://www.marisqueria-sol-roppongi.com/
金子シュウイチ

金子シュウイチ

都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。

  • marisqueria SoL | 六本木のスパニッシュバル

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