金子シュウイチ「no spanish wine no life」
スペインクラフトビールのプチ歴史
都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。
こんにちはマリスケリアソルの金子です。
今年は特に暑いですね。こんな暑い日はやっぱりキーンと冷えたビールが美味しですね。いつもビールを投稿しているビールおじさんことヒラマツさんコラムを楽しみにしてる方も多いかと思いますが、今回はスペインでも近年成長しているクラフトビールのお話を少しだけ。
クラフトビール市場は我が日本でも飛躍的に成長している産業となりました。2023年の現在では700を超えるブルワリーが誕生しているとのことです。
今までのラガーや、ピルスナーとは異なり、ブルワリー毎に様々な種類のオリジナリティーのあるクラフトビールが誕生しています。
スペインクラフトビールの歴史は
1980年~1990年代まで大規模な大手醸造所による大量生産のラガーやピルスナータイプに支配されていましたが、【スティーブ・ハクスリー】と言われるカタルーニャ人がBarcelona Brewing Campanyを設立し伝統的なヨーロッパスタイルや原料を使った実験を始め、クラフトビールムーブメントの基礎を築きました。スティーブ・ハクスリーは【スペインのクラフトビールの父】と称されています。そうまさにスペインのビールおじさんですw
彼の影響もあり、2000年代初頭になるとクラフトビール運動がスペインで勢いをまして、国際的な醸造トレンドの影響を受け、多様な風味やスタイルを取り入れる地ビールメーカーが登場しました。この時期からラガー一本だったスペインのビール文化から新しいタイプのビールが造られ始めました。
2000年代半ばになるとクラフトビール文化がだんだんと確立され、スペイン内でもブルワリーの数が増加し、ペールエールやIPA、スタウト、Sour Beer、Saisonなど幅広いスタイルが増えてきました。
2000年代後半以降は、スティーブ・ハクスリーにより、醸造家の為のスティーブ・ビアアカデミーも設立しさらに成長を遂げ、様々な醸造家が地元の原料、果物、ハーブ、スパイスなどといった土着の要素を取り入れるようになっていきました。ガリシアのブルワリーではリアス・バイシャスの海水を入れて造ったり、ムール貝と一緒に海底で熟成してみたりと多様な醸造方法が生まれています。
アーモンドの王様【マルコナアーモンド】を使ってみたりしてるブルワリーもあります。
そしてグランジャポンさんでも輸入をされているオリーブを原料としたこのクラフトビールも、オリーブ大国スペインが誇る新たな試みのクラフトビールですね。とっても美味しいですよ!!
近年は様々なレストランなどのコラボも増えてきています。伝統的なマドリードのマオウビールもアメリカのブルワリーとタッグを組んでIPAが誕生していますね。これもグランジャポンさんのページから購入出来ますので皆様も是非試して見てください。
甲子園を見ながら暑い中ブログを書いていたら、僕も早速飲みたくなって気ました!皆様今年の夏は是非、スペインのクラフトビールにチャレンジしてみてください!当店でも常時6種類のスペインビールを取り扱っていますのでお気軽にお越しください。
魚介専門店六本木一丁目「マリスケリアソル(marisquería sol)」のご紹介
店舗情報 | |
---|---|
住所 | 〒106-0032 東京都港区六本木2-3-6セントラルクリブ六本木2-1F |
アクセス | 東京メトロ「六本木一丁目駅」3番出口より徒歩2分。東京メトロ「溜池山王駅」13番出口より徒歩6分。東京メトロ・都営大江戸線「六本木駅」6番出口より徒歩7分。「六本木一丁目駅」3番出口を出て、歩道橋で麻布通り・六本木通りを渡る。歩道橋を降りて、すぐ右手に現れる店舗へ。 |
URL | http://www.marisqueria-sol-roppongi.com/ |
都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。
カテゴリ:金子シュウイチ
タグ: