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Something Special ~おいしいのその先に~

金子シュウイチ「no spanish wine no life」
夏に飲みたいスペインのワインカクテル

夏に飲みたいスペインのワインカクテル
金子シュウイチ

金子シュウイチ

都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。

  • marisqueria SoL | 六本木のスパニッシュバル

こんにちは。マリスケリアソルの金子です。
それにしても今年は暑いですね! 情熱の国スペインもアンダルシアは40℃を超え猛暑日が続いているそうです。
これだけ暑いとさすがにアルコール度数の高いお酒も身体が受けつけ辛く、喉越しの良いお酒がおいしく感じてしまいますね。
特に野外やBBQ、海などで遊んでいると、ビールやハイボールも良いですが、今回はお洒落でワンランク違って楽しめる、スペインのワインカクテルをご紹介したいと思います。

スペインのワインカクテルと言えばなんといっても有名どころでは、『Sangríaサングリア』ではないでしょうか??スペイン語で『血』意味する『SANGRE』という言葉から由来して、赤ワインをベースとしたフレーバードワインの一種です。
起源は様々な説があり、18世紀にスペインとポルトガルの農民によって地元の果実とスペイスと合わせて作られたという説もあれば、1700年頃、英国の船員が禁酒法時代スペインのラム酒を蜂蜜、スパイス、地元の果物、ワインで覆い隠してフルーツジュースのように見せこっそりと飲んでいたという説など様々です。
日本での知名度も高く、多くのお店がオリジナルのサングリアレシピで提供していると思います。スペインでも地域によって作り方は大きく異なります。レシピによってはベルモットやコアントローなどアルコール度数も強めのものもありますが、実はサングリアというお酒は作り方によっては日本の酒税法違反に引っかかるってしまこともありますので、今回は簡単に作れる夏のお薦めワインカクテルの紹介です。

まず初めにご紹介したいのは暑い夏にお薦めのアンダルシア地方コルドバ発祥の【Tinto de veranoティント・デ・ベラーノ】です。
氷を入れたグラスに赤ワインとソーダを半々で割ってレモンスライスを入れたカクテルです。甘みも少なくお料理にも合わせやく、『夏の赤ワイン』という意味もあって夏にピッタリのワインカクテルです。

さらに僕の一押しは【Rebujitoレブヒート】です。
ニューヨークタイム誌に『史上最高の夏の飲み物』と称されたカクテルです。
セビージャなどアンダルシアのお祭りでメジャーとなったこのカクテルですが、セビリア発祥という説もあれば、イングランドのビクトリア朝時代の『シェリーコブラー』というカクテルから変化して出来たという説もあります。
レシピは簡単で
氷を入れたドライシェリーにセブンアップやライム風味のサイダーを割ったカクテルです。
うちのお店ではトニックジュースもプラスしてますが、口当たりはさっぱりと喉越しも良く、シェリー由来の旨味とコクが乗っかり、アルコール度数も低いので、気持ちよく飲めます。
正に太陽の真下で気持ちよく飲めるお酒。これこそ『レブヒート』です。

最後に若者にもとても人気のあるワインカクテルが『カリモーチョCalimocho』です。氷を入れたグラスに赤ワインとコーラを1:1で割ったカクテルです。
スペインでも、リベラ・デル・ドゥエロでは『モチョ』、リオハでは『リオハ・リブレ』、『リベルモチョ』、マドリードでは『ラ・チャパ』など地域によって色々な呼び名があります。南米大陸のブラジル、アルゼンチン、チリやウルグアイなどでも『ロカンロール』『カスカルード』『ドスノトス』『ドス・トノス』『ティンコラ』『ヴィノーカ』など国によって呼び名な様々です。
スペインではバスク人によってスペイン全土へと広まったと言われています。
その理由の一つ日としてバスク地方を中心に1990年代に『ボテロン』と呼ばれ、若者を中心に野外でワインボトルを片手に集まる社交のイベントが社会現象となりました。この際若者を中心に流行ったのが、『カリモチョ』です。赤ワインとコーラをビニール袋にまとめて作ってまた瓶の戻して飲むといった行為が当時の若者のトレンドだったようです。
事無くして、この『ボテロン』という習慣が様々な問題を引き起こしてしまい、その後政府によって『ボトル禁止法』という野外でのアルコール摂取を規制する法律が出来てしまいました。
陽気なスペイン人らしいなぁと思ってしまいますが、どんなに飲んでもマナーは大事ですよねW。

今年の夏は是非スペイン生まれのワインカクテル片手に暑い夏を気持ちよく過ごして見てはいかがですか??

魚介専門店六本木一丁目「マリスケリアソル(marisquería sol)」のご紹介

魚介専門店六本木一丁目「マリスケリアソル(marisquería sol)」
店舗情報
住所 〒106-0032
東京都港区六本木2-3-6セントラルクリブ六本木2-1F
アクセス 東京メトロ「六本木一丁目駅」3番出口より徒歩2分。東京メトロ「溜池山王駅」13番出口より徒歩6分。東京メトロ・都営大江戸線「六本木駅」6番出口より徒歩7分。「六本木一丁目駅」3番出口を出て、歩道橋で麻布通り・六本木通りを渡る。歩道橋を降りて、すぐ右手に現れる店舗へ。
URL http://www.marisqueria-sol-roppongi.com/
金子シュウイチ

金子シュウイチ

都内でスペイン料理店を展開するSoLグループ株式会社ソルインターナショナルの統括マネージャー/統括ソムリエ。イベント企画やセミナー講師などを通じ、スペインワインの普及に尽力。スペインのクラフトワインとスポーツを愛してやまない。

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