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Something Special ~おいしいのその先に~

常田論史「el puente 〜 スペインの語り部」
感じるナバーラ

感じるナバーラ
常田論史

常田論史

TOMATE代表 SpanishWineExclusivesワインの輸入販売、スペインワイン講師。グランジャポン セールスマネージャー。

  • おすすめのリオハワインを取りそろえる常田酒店
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¡Hola! 常田諭史です。スペインの温かい人々と、多様な食文化、そして各地で飲まれるワインの美味しさに惚れ、スペインワイン一筋。その中でも特に愛するロゼワイン(2日に1度は口にしてます)について語ります。
今回ご紹介するのは、スペイン北部、フランスとの国境近くに位置する「ナバーラ州」。バスク語で「山々に囲まれた平原」が名前の由来。ピレネー山脈からエブロ河沿いの渓谷まで、なだらかに波を打って広がる緑の平原です。ここはスペインでロゼワイン産地と言えば必ず名のあがる代表的地域の一つです。

ナバーラ州がロゼワイン以外に世界的に有名な理由としては、第一に毎年7月に中心都市パンプローナの町で行われる牛追い祭り(サン・フェルミン祭り)でしょう。ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」の舞台となりその名が知れ渡りました。また、キリスト教の宣教師フランシスコ・ザビエルの生まれ故郷であり、なんと「ザビエル城」が現存するのです。そして昔から、ナバーラはサンティアゴ巡礼路の重要な通過点であり、文化の交流地であります。私が最も興味があるのは、ボデガス・イラーチェが巡礼者のためにワインの無償提供を行っていること!巡礼の道には所々に休憩の場所で、お茶やワイン、お菓子を無償で食べ休める場所が用意されていますが、ワイナリーがこのように提供するのはスペイン国内ここだけです。しかもD.O.ナバーラ認定の品質が保証されたワインです。蛇口をひねるとワインが出てくる給水、いやいや給ワイン?!所<フエンテ・デル・ビノ(ワインの泉)>は1991年に設置。ひと月に3,000リットル、ワインボトルだと4,000本?!も無償提供しているのだそうです!最高ですね笑

ワインの泉写真

ナバーラは、スペイン最高銘醸地のリオハに隣接しているため長年その影に隠れてしまい、単に日常消費のロゼワインや、安価なブレンド用バルク赤ワインの産地として知られてきました。1970年ごろからテンプラニーリョ種の植樹を増やしましたが、石灰質土壌が少ないこの地ではあまり品質の高いワインはできませんでした。その後、外来品種(カベルネソーヴィニヨン・メルロ、シャルドネなどを)導入する動きが広まり、スペイン品種とブレンドさせて作り出される赤ワインは品質を高めました。ですが外来品種を主にしたワインとしては、オーストラリアやチリに比べられた時に、その存在を国際バイヤーに認めさせることはできませんでした。高品質な素晴らしいワインは生まれているのですが、まだまだ赤ワインがこの地で成功しているとは言えない状況です。そんな中、やはりナバーラの地で昔からそして今後も注目していきたいのが、固有品種のガルナッチャを使ったロゼワインでしょう。今もナバーラでのロゼ生産量は全体の約30%ととても多く、やはり地域に根付いているからに他なりません。私はお食事に合わせやすく、気軽に飲めるロゼが、この地域の食文化とワインを楽しむ最大の醍醐味だと思っております。

ナバーラ産ロゼワインはこちらより購入可能です!

現地の食文化を紹介しますと、ナバーラ州はスペイン国内でも特に美味しい野菜が採れる産地として有名です。アスパラガス、赤ピーマン<ピキージョ>、アーティチョーク、そら豆など。名物の野菜の煮込み<メネストラ>は様々な野菜やお肉を入れたりと、バリエーションも豊富です。
川がありマスを食べるこの地では、ナバーラ風マスのフライ<トルーチェ・ア・ラ・ナバーラ>が有名です。マスに生ハムを挟み軽くフライにしたお料理です。
他、お肉料理ではソーセージの<チストラ>、地元のウズラやハトの野鳥料理、チーズ<ロンカル>など、様々な魅力があります。自然の恵みが豊かで、文化の交流地として栄えた場所ならではの、食に対する水準の高さと人々の誇りを感じます。

素材の味を大切にした野菜、お魚など多種多様なお料理を味わう際には、やはりロゼワインが手放せないと、容易に想像がつくことでしょう。

メネストラ、マス、チストラ、ロンカルチーズ

日本の家庭料理で、ナバーラのロゼワインを楽しむにはこんなお料理はいかがでしょうか。野菜のお浸しや、春野菜の天ぷら。お魚では色も合わせて鮭を選び、焼き、ムニエル、ホイル蒸しなど。個人的にはお味噌汁がある食卓に一番合わせやすいワインがナバーラのロゼだと思っております笑 また日本の家庭料理は特殊で和洋中なんでも食べますが、それらにも対応してくれる懐の深さがロゼにはありますね。
お家でパエリアを作るなら、野菜のパエリアはいかがでしょうか?“野菜”はナバーラのロゼワインに合わせるキーワードですね。

野菜のパエリア

ナバーラ地方をリアルに感じていただけたでしょうか? ロゼワインを用意して日本でも是非楽しんでみていただけたら幸いです。
それでは次回もお楽しみに〜 
¡Hasta la proxima!

SWEは定期的にオンラインでスペインワイン旅行も実施しています。ご紹介映像はこちらより:

オンラインでスペイン旅行<紹介映像> Video Introductorio de la Visita a Bodega en Línea

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TOMATE代表 SpanishWineExclusivesワインの輸入販売、スペインワイン講師。グランジャポン セールスマネージャー。

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