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Something Special ~おいしいのその先に~

増渕友子「カタルーニャのこと色々」
Futbol サッカー

Futbol サッカー
増渕友子

増渕友子

イタリア、スペイン・カタルーニャ州のレストランでの修行経験を経て、帰国後2011年よりカタルーニャ料理ベースのレストラン「カタルーニャ厨房カサマイヤ」シェフ。

  • レストラン「カタルーニャ厨房カサマイヤ」
  • @casamalla:Instagram
  • カタルーニャ厨房 カサマイヤ Facebookページ
  • カサマイヤ料理教室 YouTubeページ

つい先日までUEFA EURO 2024 TM サッカー欧州選手権が開催されていましたね。

4年に1度の、ヨーロッパの王者を決める大会です。強豪揃いの中、今回はスペインが堂々の優勝!

私も準々決勝からずっと生放送で見ていたので寝不足になりました(笑)。

サッカーはカタルーニャ語でfutbol

カタルーニャ人も、興味のない人もいますが、多くの人がサッカー好きです。

大半の人々はFCバルセロナ、通称「バルサ」のファンで、バルセロナにはRCDエスパニョールというチームもありますが、こちらのファンは少数派。

最近はジローナFCも躍進を遂げているので、ジローナ周辺の人々はバルサよりジローナ贔屓でしょう。それぞれのクラブは地元愛に支えられています。

スペイン全土に共通して言えると思いますが、彼らにとってのfutbol サッカーとは、単に「好き」「ファン」「趣味」という言葉では足りない存在であり、「仕事や学校へ行く」とか「食事をする」のと同じように「サッカーを見る」「仲間とサッカー談義をする」。つまり生活の営みの一部になっている、文化の1つなのだと思います。

因みに独立心の強いカタルーニャ人は、「スペイン代表」をあまり応援しません。

ですが、その中には大抵いつも数名はバルサの選手が入っていて、彼らが代表で活躍することに関しては誇らしく思うようです。

2010年、スペインがW杯で優勝したとき、私は同僚たちと皆で優勝の瞬間を見ていましたが、歓喜の叫びなどもなく「まあ、良かったな、おめでとさん」的な(笑)隣国が優勝したようなドライな反応だったことが印象的でした。

サッカーと食を繋げて「観戦飯」の話を少し。

カタルーニャ時代、私はそれほどサッカーに熱中してはいませんでしたが、周りのカタルーニャ人達の影響を受けて、自然と、と言うかやむをえずと言うか(笑)バルサ贔屓になっていました。

大事な試合は皆で集まって観戦することが多く、誰かの家で、または大きなテレビがある近所のBarバルで、盛り上がるのです。

大分前になりますが、ある日のバルサの試合は、チャンピオンズリーグの絶対に負けられない一戦で、私も誘われて近所のお友達のお宅へお邪魔しました。

その時の食卓に並んだのは、大きなジャガイモ入りオムレツ、カタルーニャのチーズ(フレッシュなものから熟成タイプまで山羊乳がメイン)色々なサラミ類に、パントマカ(トマトを擦り付けたパン)。これぞカタルーニャ!と言うべきラインナップで、好きにつまみながらの観戦。

集まった甲斐ありバルサは勝利し、私が祝杯用に持参したカバで乾杯となりました。

今年の冬、バルセロナ滞在中にバルサの試合があり、宿の近くのバルで観戦しました。

そのときのおつまみは、イワシの酢漬けとオリーブ、Ensaladilla rusa エンサラディージャ・ルサ(ロシア風サラダ)などなど。バルのタパスの超定番ですね。

美味しいタパス+お酒+気の合う仲間で、スポーツ観戦がより楽しくなります。

カサマイヤでも大人気な、グランジャポンさん輸入のoliBaオリーブビールなども、観戦飯のお供にピッタリだと思います。

皆様もこの夏にぜひお試しください。

増渕友子

増渕友子

イタリア、スペイン・カタルーニャ州のレストランでの修行経験を経て、帰国後2011年よりカタルーニャ料理ベースのレストラン「カタルーニャ厨房カサマイヤ」シェフ。

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