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Something Special ~おいしいのその先に~

常田諭史「el puente 〜 スペインの語り部」
感じるスペイン中央部

感じるスペイン中央部
常田諭史

常田諭史

TOMATE代表 SpanishWineExclusivesワインの輸入販売、スペインワイン講師。グランジャポン セールスマネージャー。

  • おすすめのリオハワインを取りそろえる常田酒店
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Hola!! 常田諭史です。

スペインに大好きな“人”ができ、その人たちが食している食べ物とそれに合わせる美味しいワインと出会う中で、食文化の魅力にのめり込んでいきました。スペイン中を旅してみると、各地でその地の郷土料理と最高の組み合わせのワインがあり、驚きの連続でした。そこには必ず、“人”との出会いがあり、その“誰か”を中心にテロワールもひっくるめてハマっていきました。

今回のテーマはスペイン中央部です。一緒にスペインを旅している気分で読んでいただけましたら幸いです。それではVamos!!

日本から飛行機で16〜20時間。スペイン・マドリードのバラハス空港に到着です。

到着直後は是非マオウドリッドという名のバルでマドリッドの地元ビールを飲みましょう!!マオウビールはスペインビール業界のリーダー的存在、高いシェアを誇る人気銘柄。そこでマオウを飲んでスペインにチューニングを合わせるのをお勧めします!笑

空港から市内(アトーチャ駅が有名)まで電車、バス、またはタクシーいずれかで移動しましょう(30〜40分目安)。マドリードも見所がたくさんですのでゆっくり過ごしても良いですが、今回ご紹介したい目的地を目指します。南にカスティーリャ・ラ・マンチャ地方。北西はカスティーリャ・イ・レオン地方。食文化とともにご案内致します。

「カスティーリャ」は伝統的に「旧カスティーリャ」と「新カスティーリャ」とに分かれます。カスティーリャ・イ・レオン地方は、10世紀にカスティーリャ伯領が置かれ、カスティーリャ王国として発展した地域で「旧カスティーリャ」、「カスティーリャ・ビエホ(古い)」とも呼ばれます。一方、「新カスティーリャ」は、後にイスラム勢力から国土回復した部分で、「カスティーリャ・ラ・マンチャ地方」、「カスティーリャ・ヌエボ(新しい)」とも呼ばれます。

カスティーリャ・ラ・マンチャ

カスティーリャ・ラ・マンチャは、スペイン中央部の広大なメセタ(中央台地)の南部、マドリッドの南に位置します。まさに「ドン・キホーテ」の舞台。丘の上に白い風車、そして青い空。

気候は、典型的な大陸性気候で、ドン・キホーテの著者セルバンテスが「9ヶ月の冬と3ヶ月の地獄」と言った様に、冬は極寒、夏は極暑です。この地方の人たちは長いシエスタを取りますが、焦げ付く様な太陽の下で長時間働くのは健康上無理だからでしょう。

常田はバレンシアの内陸(ラ・マンチャ地方寄りの大陸性気候)の村チュリージャで、畑で働いていた経験がありますが、その時に太陽から頭部を守る麦わら帽子は必須でした。麦わら帽子をかぶらない時には、普段はあまりかけることのないサングラスも、日中の太陽の眩しさから守るために必要でした。それくらいスペイン内陸部(南部は更に、、)の太陽の光は強烈です。

この地方の食事はしっかりした味付けのもの、保存に向くものが中心です。
名物料理は、ガスパチョマンチェゴ(ジビエの入った温かく濃厚なガスパチョ)、ピストマンチェゴ(野菜の煮込み)、ミガス・デ・パストール、ガチャス、マンチェゴチーズ、お肉などのオイル漬け、ケソ・マンチェゴなど。

カスティーリャ・イ・レオン

カスティーリャ・イ・レオン地方も、広大で荒涼とした大地が続きます。ナポレオンが「ピレネーを超えるとアフリカだ」と言ったのを裏付ける様な風景が広がっています。スペイン中央部の広大なメセタ(中央台地)の北西部にあたり、標高が高く、乾燥した不毛な大地です。気候はこちらも大陸性気候。夏は高温で、冬は極寒。

州都はバジャドリッド。周辺にはセゴビア、アビラ、ブルゴスなど中世の城塞都市が多く、古城や大聖堂、ルネサンス期の建築物が数多く存在します。歴史的な美しい建築や街並みを楽しむのに最良な地域です。マッシュルームの鉄板焼き発祥の地としても有名なセゴビアは、毛織物取引などで栄えた王国中心地です。ディズニー映画「白雪姫」のモデルになったアルカサルがあります。

物流の面では、ローマ時代に鉱物資源をスペイン北部から内陸部に運び出す「銀の道」が築かれました。北はカンタブリア海に面したヒホンから、南はアンダルシアのセビージャまで、イベリア半島を南北に走る800キロメートル以上に及ぶ道です。レオン、サモラ、サラマンカなどのこの地域の要所を通ります。カスティーリャ・イ・レオンは、この銀の道とサンティアゴ巡礼路が交差する地点に位置しますので、交通の要衝でした。また、新世界を征服したスペイン文化の源でもありました。サラマンカには、スペイン最古の大学(1218年ボローニャ、オックスフォードと並ぶヨーロッパ有数の大学都市として発展)があります。

食の面では、身体を温める料理が多い地域です。
肉を塊のままオーブンで焼き上げるロースト料理は代表的。仔羊、仔豚は丸焼きで、骨付きビーフステーキなどもあり豪快です。煮込みであるコシードは、この地を表した料理です。具材はひよこ豆にキャベツ、肉類はその時々に応じて。モルシーリャ(血入りの腸詰)、チョリソ、牛や豚などの肉が加わります。インゲン豆やレンズ豆で作られる場合も。

それ以外にも、ソパ・デ・アホという名のニンニクと残りもののパンから作られる、生ハムとパプリカで調味されたスープや、干し鱈と野菜を煮込んだバカラオ・アルアホアリエロ、美味しいコクありチーズなどがよく食されています。

パンの大地

そしてこの地域はなんと言っても、パンとワインです。

「パンの大地」と呼ばれるほど、小麦や大麦の畑が至る所に広がっています。そしてスペインの中でも特に美味しいパンが食べられることで有名です。パンはこの地のしっかりとしたお料理の名脇役です。

あー、お腹が空いてきてしまいますね。スペイン内陸部は、今の時期の様な寒い季節にぴったりの料理や、肉食系の方達が喜ぶ最高の料理が食べられる地域なのです。

そんな美味しいお食事に合わせるワインは、良質な重厚感のある赤ワインが中心となります。有名な産地に、現代スペインワインの発信地であるリベラ・デル・ドゥエロがあります。地元カスティーリャ・イ・レオンの人たちも特に好んで飲む、赤ワインらしさに溢れるリベラ・デル・ドゥエロのワイン。日本でも気軽に飲めるおすすめの1本をご紹介します。

造り手はアランダ・デ・ドゥエロのやや北に位置する家族経営ボデガ、ラウル・カルボ・ベルトラン。スパニッシュ・ワイン・エクスクルーシヴスが彼らと一緒に、樽選びからワイン造りをこだわり、熟成期間を定めボトリングしてます。

テロワールズ・リベラ・デル・ドゥエロ

ブドウ品種はテンプラニーリョ100%、アルコール度数は14%と重め。ステンレスタンクで醗酵後、10ヶ月アメリカンとフレンチオークにて熟成されたワインです。

ヴィンテージが2018年ということもあり、円熟した柔らかい口当たりと広がりを感じられます。こなれた美味しさと同時に、力強さと華やかさも持ち合わせたワインです。カスティーリャ・イ・レオンの料理に負けない、動物性脂肪のあるお食事に合わせてみてください。リベラ・デル・ドゥエロのテンプラニーリョの赤ワインに、チョリソ、生ハム、チーズ、パンなどは、スペインマリアージュの定番で鉄板です。

高標高(750〜900m)のリベラ・デル・ドゥエロでは昼夜の寒暖差が激しく、降水量は適度にあります。その結果糖度と酸度ともにしっかりした凝縮感のある葡萄が採れ、それがワインに反映します。同じテンプラニーリョ種主体で造られることの多いラ・マンチャのワインとも、リオハのワインとも明らかに違う個性を持ちます。濃い色合いに、赤から黒系果実の香り、しっかりした酸度とタンニンのある、フルボディのワインです。

クラシックなタイプは、アメリカンオークによる樽からのココナッツの香りが特徴的ですが、今回のご紹介ワインも含め最近の作りはフレンチオークを多く用いることにより、やや控えめなバニラの香りで色は濃くなります。

こちらのリンクよりお求めいただけます:

ところでテンプラニーリョ種は地域によって呼び名が異なります。カスティーリャ・イ・レオンでは、「ティント・フィノ」や「ティンタ・デル・パイス」。ラ・マンチャでは、「センシベル」などとも呼ばれます。覚えづらいからいろいろな呼び方をしないでくれ!と思ってしまいますが笑、同じ品種でも、各地のテロワールの違いから、味わいの個性がしっかりとあり、呼び名が違うのも頷けます。違う名前の理由を作り手に尋ねると、皆大概、「この地では昔からずっとこの様に呼ばれているから」と答えます。

いかがでしたでしょうか。スペイン中央部を旅した気分になっていただけましたでしょうか?そして現地に行きたくなっていただけましたか?グランジャポンでは、いつか皆様をお連れしてスペインワイン旅行に行くつもりです!今年度はプレミアムフライデーよりリアルな形でと、sopa i vidaの場所を使って、毎月スペイン各地の特色を持ったバル営業をする予定です。

ご興味ある方はこちらのオフィシャルラインアカウントの登録をお願い致します:

それでは次回もお楽しみに〜
¡Hasta la proxima!

常田諭史

常田諭史

TOMATE代表 SpanishWineExclusivesワインの輸入販売、スペインワイン講師。グランジャポン セールスマネージャー。

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