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Something Special ~おいしいのその先に~

納堂友幸「情熱のアンダルシアワインde乾杯!」
第4回アンダルシアワイン・セミナー@マリスケリア・ソル』のお話

第4回アンダルシアワイン・セミナー@マリスケリア・ソル』のお話
納堂友幸

納堂友幸

スペインバルの店長として約15年勤め、2021年よりアンダルシア州政府公認の「初代アンダルシアワイン・アンバサダー」に就任。ソムリエ、公式ベネンシアドール、日本ワイン検定1級を持つ。スペイン業界の赤い彗星。

Hola!アンダルシアワイン・アンバサダー納堂です!今回のブログは、先日、4/26㈫に行いました『第4回アンダルシアワイン・セミナー@マリスケリア・ソル』について書いていきたいと思います!

今回のセミナーは、季節に合わせた『春、夏』と魚介料理の美味しいマリスケリア・ソルさんに合わせた『魚・貝』をテーマに、アンダルシアワインを選定いたしました!

内容は、白ワイン2種、D.O.マンサニーリャ1種、D.O.シェリーのフィノ3種、D.O.モンティーリャ・モリーレス(略モンテーリャ)のフィノ3種というフレッシュ感のあるアイテム9種類を試飲して頂きました。

1番目のワインは、D.O.コンダド・デ・ウエルバの白ワイン、コントレラス・ルイス社『バデレーロ2020』。世界自然遺産『ドニャーナ自然公園』に隣接する大自然の中にあるワイン産地で、この地域土着品種のサレマという品種を使用。このサレマの特徴は、繊細で優しい口当たりの中に、ダシのような旨味を感じる味わい。ちょっと和風な印象のワインで、今回のマリアージュ料理の中では『バイ貝の塩ゆで』と合わせたいワイン。

2番目のワインは、ちょっと変わったシェリーの産地で作られる白ワイン、ミゲル・ドメック社『エントレチュエロス・シャルドネ2019』。シェリーの産地特有の土壌『アルバリサ』で育ったシャルドネなので、フレッシュな果実味の中に酸とミネラルがしっかりあり引き締まった味わい。合わせたい料理は『ホタテ貝のサルピコン(野菜のマリネ)』がバッチリ合いそう!

3番目のワインは、D.O.マンサニーリャ、バルバディージョ社『マンサニーリャ・ソレアール』。潮風の吹く海沿いの街でつくられる、このマンサニーリャの特徴は、フロール(産膜酵母)から来るカモミールの花と食パンをあわせたような香とフレッシュなリンゴのような酸味と塩味。料理は、「塩」つながりで『塩ダラ「バカラオ」のエスケイシャーダ(サラダ仕立て)』と合わせたい!

4番目のワインは、D.O.シェリーのフィノ、ゴンザレス・ビアス社『ティオペペ』。日本で『シェリーと言えばティオペペでしょ!』と、言われるぐらい有名なシェリーなので飲まれた方も多いと思いますが、自分も大好きで、『シェリーは、ティオペペに始まり、ティオペペに終わる』ぐらい思ってます!完璧なバランスの味わいで、合わない料理は無いと言っても良いぐらいです。昔、お寿司屋さんでティオペペを飲んだ時に、ガリとメチャメチャ合ったのは衝撃的な印象でした!(^^)

5番目のワインは、D.O.シェリーのフィノ、ウィリアム&ハンバート社『ドライサック・フィノ』。ヨーロッパ最大級のワイナリーで、ワイナリーの建物だけで、なんと!東京ドーム4個分の大きさがありながら機能的な美しさも併せ持つワイナリー!メリハリの利いた味わいが特徴のフィノで、山羊乳のチーズ『ケソ・デ・カブラ』と合わせたい!

6番目のワインは、D.O.シェリーのフィノ、サンチェス・ロマテ社『マリスメニョ』。高品質シェリーにこだわり、スペイン王室御用達シェリーでもあります。このフィノは、熟成した旨味を感じるふくよかな味わいなので、『マグロの生ハム「モハマ」のピンチョス』と合わせると面白そう!

7番目のワインは、D.O.モンティーリャ・モリーレスのフィノ、アルベアール社『フィノ・エンラマ・シングルビンテージ2014』。モンティーリャを牽引する2大ワイナリーの一つ!これは、エンラマという無濾過のフィノで、更にシングルビンテージというモンティーリャの産地としては、革命的なフィノ!無濾過という風味豊かで、シングルビンテージから来る直球ストレートな味わいは、チーズでも良いし、カラスミとも相性が良さそう!

8番目のワインは、D.O.モンティーリャ・モリーレスのフィノ、ペレス・バルケロ社『グランバルケロ・フィノ』パーフェクトなバランスと安定した味わいが特徴のワイナリーでつくられる10年熟成フィノ!10年熟成とは思えないような若さも併せ持ち全てのバランスが整った優等生的な味わい!そんな誰とでも上手くやっていけそうなフィノなので、マリアージュ料理も幅広く合います!

9番目のワインは、D.O.モンティーリャ・モリーレスのフィノ、トロ・アルバラ社『フィノ・エレクトリコ・デル・ラガール』。アルベアール社と双璧をなす、モンティーリャのトップブランド!モンティーリャで初のパーカーポイント100pを獲得する等、モンティーリャの発展に大きく貢献してきたワイナリー!こちらのフィノも10年熟成で、旨味のあるしっかりとした力強い味わいが特徴的で、『ホタルイカとソラマメの煮込み』とのマリアージュが面白そう!

以上、第4回アンダルシアワイン・セミナーの報告でしたが、ご参加頂いた皆様には、アンダルシアワインと魚介料理のマリアージュを楽しんで頂けたと思います!このブログをお読み頂いた皆様にも、その雰囲気が少しでも伝われば幸いです!

最後に、今回、会場として使わせて頂いたマリスケリア・ソル店長の金子さんはじめ、素晴らしいマリアージュ料理を考えて頂いたシェフの森田さんに、心より感謝して、締めたいと思います!マリスケリア・ソルの皆様、ご協力どうもありがとうございました!そして、最後まで、お読み頂いた皆様、どうもありがとうございました!

ちなみに次回、『第5回アンダルシアワイン・セミナー』は、5/24(火)銀座しぇりークラブさんにて、予定しておりますので、ぜひお楽しみに~!(^^)/

納堂友幸

納堂友幸

スペインバルの店長として約15年勤め、2021年よりアンダルシア州政府公認の「初代アンダルシアワイン・アンバサダー」に就任。ソムリエ、公式ベネンシアドール、日本ワイン検定1級を持つ。スペイン業界の赤い彗星。

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