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Something Special ~おいしいのその先に~

髙橋綾乃「\もっと/チャコリを飲もうよ」
大阪万博で「バスクウィーク」に関わらせてもらいました!

大阪万博で「バスクウィーク」に関わらせてもらいました!
髙橋綾乃

髙橋綾乃

北スペイン、バスク地方の地ワインである「チャコリ」に惚れ込み、現地ワイナリーで働いた初めての日本人。バスク好き、チャコリ好きな仲間をもっと増やす&一緒に楽しむために活動中。バスクワイン専門店「チャコリを飲もうよ」店主/日本チャコリ協会 会長。


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Kaixo!(カイショー!:バスク語で「こんにちは」)

バスクワイン専門店「チャコリを飲もうよ」の店主であり、

「チャコリ伝道師」の髙橋綾乃です。

今回が2回目のコラム。初稿からもう4ヶ月も経っていることに気がついてびっくりしています。この頃はすっかり秋の気候で過ごしやすい季節になりましたね。

さて、今回は9月に行われた大阪万博での「バスクウィーク」について書きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

 

万博で「バスクウィーク」!!

今回の「バスクウィーク」は、実は最初から決まっていたものではありませんでした。もともと万博のスペイン館では、スペイン各州がそれぞれ予算を出して自分たちの文化をPRする企画があり、バスク州もその計画を進めていたのですが、最終的に州政府の計画がなくなってしまい、スペイン館でのバスクプロモーションは実現しないことになったんです。

そんな中、「せっかく万博に来ているのに、バスクを知ってもらうチャンスを逃すのはもったいない!」と声をあげてくださったのが、スペイン館のレストランを運営している大阪のバスク料理店「エチョラ」のオーナー、平山さんでした。

エチョラさんは長年バスク料理を日本で紹介してきたお店で、「じゃあ自分たちでバスクウィークをやろう」と企画してくださったのが、このイベントの始まりだったんです。

実際のプログラムはとても多彩でした。現地バスクから、バスク語で歌う音楽グループ「カラピタカ」さんが来日し会場で演奏してくださったり、サン・セバスティアンのレストランNarruのソムリエであるハビエルさんがバスクワインのセミナーを開いてくれたり。さらに、バスクの大切な町ゲルニカの歴史について、現地在住の畑山摩也さんが講演してくださる企画もありました。

レストランも2日間だけバル営業になって大賑わい、さらにはバスクのワインやビール、食材を楽しんでもらえる大試飲・試食会も開催!

私自身もその一員として関わらせていただき、会場のあちこちでバスクの文化を伝えるお手伝いをしました。まるで小さなバスクが万博の中に出現したような、そんな熱気あふれる時間でした。

万博スペイン館。めっちゃかっこいい!こんな素敵なところで5日間もお仕事できるなんて!と胸が高まりました。

 

私の担当は「ヒルダを作ってみよう」ワークショップ!

私が担当させていただいたのは「ヒルダを作ってみよう」というワークショップです。ヒルダとは、バスクのバルに行けば必ずといっていいほど出会える、まさに定番中の定番のおつまみ。いまでは多彩なお料理が並ぶピンチョス文化の“元祖”ともいわれている、とても大事なバスクの食文化のひとつです。

材料はとってもシンプル。種抜きのグリーンオリーブ、アンチョビ、そしてバスク名産の辛くない青唐辛子の酢漬け「ギンディージャ」。この3つをひとつの串に刺しただけの、とてもシンプルなピンチョスです。

「刺すだけなら簡単じゃない?」とよく言われるのですが、実はこのシンプルさの中にこそ面白さがあります。バスクの食文化やヒルダに込められた思い、歴史的な背景などをお話ししながら実際に作っていただくと、同じ材料でも刺し方によって個性が出てくるんです。

ワークショップは1回30分、1日2回の開催で各回30名さまをご案内しました。結果的に5日間で300名を超える方々と一緒にヒルダを作ることができて、バスクの食文化の魅力を体験としてお伝えできたことが本当にうれしかったです。

ヒルダワークショップ。30分があっという間。

 

今回のバスクウィーク開催に込められた熱い気持ち。

今回のバスクウィークには、ひとりの強い想いがありました。冒頭でもご紹介した大阪のバスク料理店「エチョラ」のオーナー、平山さんです。本来ならバスク州政府が主導して行われるはずだったプロモーションが立ち消えになってしまった時、多くの人が「仕方ないね」と諦める中で、平山さんは「私たちはこれまでバスクでご飯を食べさせてもらってきました。今こそバスクに恩返しがしたい」と声をあげてくれました。

その呼びかけにエチョラさんのスタッフの皆様を含め、多くの仲間たちが(もちろん私も!)「平山さんがそんな風に言うなら、みんなで一緒にやろう!」と集まったのです。誰もが仕事を抱えながらも、時間をやりくりして自分にできることを持ち寄り、わずか1か月ちょっとの準備期間(今書いててびっくりするぐらいの期間!)でイベントを形にしました。

開催の9月頭までの準備や、現地での1週間はまさに「大人の超真剣な文化祭」。その熱気の中に自分も混ぜてもらえたことが本当にうれしかったです。

会場で聞いたひとつの会話が、いまでも心に残っています。万博の会場を歩いていた時、お子さんに「万博ってなに?」と聞かれたお父さんが「万博はね、地球規模の大きな文化祭みたいなものだよ」と説明していました。それを聞いて、まさに私たちのバスクウィークもその一部だったんだ、と胸がいっぱいになりました。

人生の中で、万博のような大舞台で働くことはそう何度もありません。今回の経験は、きっと一生忘れられない宝物になると思います。


たくさんの方が関わって作り上げたバスクウィーク!

・・・といいつつ、閉幕前の10月5日に、再度万博へ行ってきます!今度はバスクだけじゃなく、スペイン全部の美味しいものを楽しめる会、その名も「マスマススペイン」!

なんと当日のイベントの総合司会に任命されて(大丈夫かな!?)、現地ではっちゃけてきたいと思います。当日万博に来られる方はぜひスペイン館へ!

マスマススペインの公式インスタグラムはこちら!

https://www.instagram.com/masmasspain/

ではではまた!

Agur!(アグール!:バスク語で「またね」!)

髙橋綾乃

髙橋綾乃

北スペイン、バスク地方の地ワインである「チャコリ」に惚れ込み、現地ワイナリーで働いた初めての日本人。バスク好き、チャコリ好きな仲間をもっと増やす&一緒に楽しむために活動中。バスクワイン専門店「チャコリを飲もうよ」店主/日本チャコリ協会 会長。


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