加藤智保子「笑顔を呼ぶオリーブ」
オリーブといえばスペイン?

この度このコラムに参加させていただきます、DE OLiVAの加藤智保子です。
2014年よりスペイン産オリーブオイルを輸入し、東京の東部、スカイツリーそばの店舗でも販売をしております。
なぜこの仕事をしているのですか、どうしてこのオリーブオイルを選んだのですか?と聞かれることがあります。
スーパーなどでも普通に売っているオリーブオイル、あえて輸入する意味がわからない、ということかもしれません。
簡単に申し上げますと、スペイン人の友人ができましてその中のお一方のお父さまがグラナダでオリーブオイルを作っている、というところから始まりました。
それまでオリーブオイルは日本のスーパーなどで売っているものを使ってはいたものの、美味しいと思ったことは一度もありませんでした。
健康に良いなどと言われても実感することも全くありませんでした。
ですが、スペインの友人宅で使うオリーブオイルと私の知っていたオリーブオイルとは全く違っていたことから、話をうかがうと
・世界で一番オリーブオイルを作っているのはスペイン
・オリーブオイルでイタリアを思い浮かべるのは日本とアメリカくらいなもの
・スペインのオリーブオイルの最大の輸出先はイタリア
・オリーブオイルを飲んでから酒を飲めば二日酔いになりにくい
など、思いもしなかった情報が次々と、、、
ショックでした。
同じであろうオリーブオイルという括りの製品をスペインで食べるものと日本で食べるものの味わいの違い。確かに、たくさんお酒を飲んでもいつもよりスッキリしているし、手作りのマヨネーズやアリオリソースの後味、、、、やはり、、オイルの違いなんだろうか???
ショックを受けている私に友人が
「あなたそれ日本で売ったらいいじゃない!」
と言うことで、
現地で美味しいオリーブオイルをそのまま日本に持ってくる!
という目標ができました。
短い期間ですが、アンダルシア地方のハエンでオリーブオイルを学ぶ機会を得ました。
ここでの学びにより、オリーブという植物、そこから作られるオイルに魅了されていきました。
単なる商品としてだけではなく、自然、植物、歴史の面からも知れば知るほど面白いのがオリーブだったのです。
これからこのコラムで、カテゴリーのこと、品種のこと、品質のことなどなど、少しずつお伝えできたらと思っています。
2023年(不作の年でした)のオリーブの生産量は
1位:スペイン 510万トン
2位:ギリシャ 300万トン
と2位のギリシャの1.7倍、世界全体の1/3をスペインが一つの国で生産しています。
また、スペインのオリーブの93%がオイルとして生産されています。
そしてオリーブの実の9~20%程度がオイルとして搾油されます。
オリーブオイルの生産量はもちろん世界一なのですが、美味しさ、品質も世界一を誇れる製品を作っているのがスペインです。
不作の年であっても、
オリーブといえばスペイン、オリーブオイルといえばスペイン!なのです。
- 関連記事はまだありません。