常田諭史「el puente 〜 スペインの語り部」
感じる、伊豆大島とスペインワイン 〜波浮港の歴史、人、食、酒〜
Hola!! 常田諭史です。
2026年1月17日から20日にかけて、株式会社常田酒店の法人化記念、そして創業100周年のスタートイベントを伊豆大島・波浮港で開催しました。
その中のひとつとして、1月18日に「vino y vida in 大島波浮港」を開催しました。
今回、私が皆様にお見せしたかったのは、料理やワインだけではありません。まず知っていただきたかったのは、この波浮港という場所です。イベント前には、波浮港で活躍する方々を訪ねる時間を設けました。
島唯一のブルワリーである波浮港醸造さんでは、オーナーの吉本さんからビール造りを始めた経緯や、島で事業を続ける苦労、そしてやり甲斐などお話を伺いました。
谷口酒造(御神火焼酎)さんでは、製造責任者の石井さんに蔵の中をご案内いただきました。普段はなかなか見ることのできない製造現場を見学し、特別に(内緒だったかも?!笑)タンクで熟成中の、出荷予定のない焼酎を試飲させていただく貴重な機会もありました。音楽を聴かせながら熟成させる焼酎のお話なども興味深く、皆さん熱心に耳を傾けていました。
また、まるい水産さんでは波浮港名物であるくさやの製造現場を見学。オーナーの丸井さんは父の幼なじみでもあります。独特な発酵文化について学び、さらにはくさや液の味見まで体験させていただきました。
その日に味わうものが、どこで、誰によって作られているのか。そんな背景も一緒に感じていただけたらと思い、ご案内させていただきました。
そしてもうひとつ。波浮港には、食だけでなく独特の歴史があります。
昭和初期、この港は島の中心地として大変な賑わいを見せていました。当時は、漁獲量、酒とたばこの消費量、そして地価が日本一とも言われた時代があったそうです。
現在の静かな港町からは想像できないほど、多くの人が行き交う場所でした。
常田酒店を創業した初代・常田正太郎も、そんな時代の波浮港で商売を始めました。
当時の面影が残る建物や街並みを歩きながら、波浮港が歩んできた歴史についてもご紹介しました。
そんな歴史の上にある場所で開催したのが、今回の「vino y vida in 大島波浮港」です。
料理を担当してくださったのは、おなじみ sopa y vida の三浦ユークさん。
テーマは「大島とスペイン」。
まずは港へ出て、波浮港を眺めながら島唯一のブルワリーのビールで乾杯。
その後、常田酒店へ戻り、島食材を使ったスペイン料理とスペインワインを楽しみました。
くさやを使ったピンチョス、椿オイルを使った海老と季節野菜のアヒージョ。
KOKOMAMEさんには、チストラと明日葉を使った特別なアニバーサリーベーグルをご用意いただきました。
メインには特注のカメリア豚と島野菜を、スペインのロメスコソースとともに。そして、大島産の伊勢海老を豪快に使ったフィデウア。仕上げには島のりを添え、大島とスペインが一皿の中で出会うような料理となりました。
合わせるお酒は、私がセレクトしたスペインワイン。そして見学させていただいた島唯一の酒蔵である御神火酒造さんの焼酎も一緒に楽しんでいただきました。
参加された方の中には日帰りの方もいれば、数日間ゆっくり島に滞在された方もいらっしゃいました。
1月らしい冷たい空気の中でしたが、天候にも恵まれ、とても心地よい時間が流れていました。
波浮港の歴史、人、食、酒。そのすべてがひとつにつながった時間だったように思います。
そして、「最高の乾杯」でした。
関わってくださった皆様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
これからも、伊豆大島だからこそできる企画を少しずつ形にしていきたいと思っています。
また「vino y vida in 大島波浮港」を開催する際には、ぜひ遊びにいらしてください。
皆様と波浮港で乾杯できる日を楽しみにしております。
Salud!!

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