加藤智保子「笑顔を呼ぶオリーブ」
オリーブオイルはどれでも健康に良い?
日経メディカル6月の記事で、バージンオリーブオイルが脳に良い可能性とその理由、と言うものがありました。
2026年1月24日に「Microbiome」に掲載された記事よりますと、スペインのルビーラ・イ・ビルジーリ大学の研究によりバージンオリーブオイルは腸や脳に良い影響を及ぼす可能性があること、が明らかになりました。ですが、Jiaqi Ni氏によると「全てのオリーブオイルが認知機能に良い影響を与えるとは限らない」と述べています。
Ni氏を中心とした研究グループが、55~75歳の656名を対象に食生活を2年間追跡調査を行いました。 その中にはオリーブオイルのタイプ別摂取量も含まれていました。 解析の結果、バージンオイルを習慣的に摂取していた人は追跡期間中に認知機能の維持との関連や腸内細菌叢の多様性の高さが認められたが、精製オリーブオイルを摂取している人にはそのような変化が認められなかった。
とあります。 バージンオリーブオイルとは粉砕、分離、などの機械的な工程のみを経て作られるオイルのことです。
では精製オイルとは? 主にサラダ油などを作る工程は精製と呼ばれて下記の工程を経ていきます。
精製工程
原油を生産するために圧搾、また残渣から溶剤抽出
↓
脱ガム(温水を加えガム質を分離)
↓
脱酸(苛性ソーダを加え遊離脂肪酸などを吸着させ取り除く)
↓
脱色(活性白土を加え色素を取り除く)
↓
脱臭(高温水蒸気で悪臭成分を気化)
この工程により、オリーブオイルの特徴的なポリフェノール、香り、ビタミン、色素などは全て取り除かれてしまうと言うことです。
つまり、調査結果から、腸と脳に良いオリーブオイルの成分はポリフェノールからくる味や香りや色に存在すると言うことになります。

反対に精製したオイルの長所はといえば、無味無臭で長期的に品質の変化なく保存が可能と言うことになります。
では、それらの大事なポリフェノールは何かというと主にオレオカンタール、オレウロペインになります。

2009年に、アメリカのノースウェスタン大学神経生理学講座のピット博士らが、「オレオカンタールが、アミロイドβが凝集した『老人斑』を減らす効果がある」と報告されました。アミロイドβの凝集はアルツハイマーの原因の一つとされているものです。 まだまだ研究途中の分野ではありますが、オレオカンタールをたくさん含むオリーブオイルを摂ることで認知症の予防になるのであればこんなに嬉しいことはないと思います。
腸環境が良くなり脳の炎症を軽減する、こんなサイクルに少しずつ近づけていきたいですね。 美味しいもので健康に寄与する。 私がオリーブオイルが大好きな理由の一つでもあります。
また、上記の記事の中に「今回の研究は摂取する脂質の『質』が『量』と同じくらい重要と言う考え方を裏付けるものだ」とあります。
DE OLIVAで輸入しているエクストラバージンオリーブオイルの中でもオレオカンタールがダントツに多く含まれているのはMorellanaのピクードです。 コルドバのルケ、標高1,000mほどのところで作られるピクードは甘みもあり、そして後からくる辛みが特徴的です。

2019年にポリフェノールの分析をしたところコンテストなどで世界トップ100に選ばれたオイルの平均が63.4mg/kgであったところ、Morellana ピクードはなんと、454mg/kgと約7倍ほどという結果でした。



パン、お野菜にかけるだけ、スープやお味噌汁にちょっとかけるだけ、簡単に美味しく、毎日のお食事に取り入れていただけたらと思います。


カテゴリ:加藤智保子
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