夜咄の茶事(よばなしのちゃじ)

 席入りは午後3時。終わったのが午後8時。厳かで優美な世界でした。
茶道の中にある茶事の方式で「夜咄の茶事」というのがあります。
燭台に和ろうそくを掲げ、その明かりだけで執り行う方式の夜の茶事。寄付から待合・茶席に至るまで全てろうそくの明かりだけで行われる幻想的な世界。
甘酒等・前茶・初炭・茶懐石・濃茶・薄茶・止炭と約4時間かけて進む晩秋から冬にかけての夜の長い時期に行われる茶会です。
先日母に誘われ夜咄のお茶事に行ってきました。
まず待合では、甘酒ではなく、半東さんの点てて下さったお薄茶を頂きました。その半東さんが、何とアメリカ人の男性でした。お茶を始めて7年、陶芸もし、染物もし、日本の侘び寂びの世界を愛していらっしゃるのだそう。その心意気がお手前からも伝わってきました。
そして待合から行灯が点在するお庭に。木々を愛で、風を少し感じた後お庭のお水で清め中に再びお席に入り、お道具拝見し、初炭点前。
その後お懐石。ご亭主がフランス帰りということで、サーモン、サラミ、オリーブ等も使われた斬新なもので、和洋折衷のそれはそれは楽しい会席でした。
そして、その後濃茶を頂き、最後にお薄茶を頂戴し終了。
私などは、お抹茶美味しい、懐石美味しい、というレベルですが、お道具や、掛け軸等も学べば奥が深いのでしょう。お席を替えながら、お薄茶を頂いたり、お濃茶を頂いたりするのですが、全て一連の動きにも意味があるのだろうと思いながら、日本の冬の行事を一つ学びました。
スペイン好きではありますが、やはり日本人。日本文化も厳かで好きですし、日本の風土にあった行事も大切にし、守っていきたいです。 


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